根本的な問題は
新型コロナウィルスの第2波感染が懸念される中、これまでの半年間に渡って
の様々な問題が浮き彫りになっている。一言で片付けると、感染症対策と経済
対策という相矛盾した二つの対策を、どの様に両立させるかに終始した半年間
だったが、その具体的な政策や各責任者の手腕が、大いに試される形になった。
これに関しては、日頃の危機管理体制の徹底に左右される部分が多く、更には
地震や水害など、特定の災害のみならず、様々な災害に対してフレキシブルに
対応、対策ができる訓練を行って来た自治体と、そうでない自治体の差が出た。
しかしながら全てに渡って共通した問題は、デジタルの世に相応しくない対応
に終始した点だ。結局のところ、肝心な作業は、全て人の手を必要とした部分
が多く、今回の混乱により拍車を掛ける結果になってしまっている。どうして
この時代、積極的な合理化によって、ムダを省けなかったのかを考えてみたが
行き着くところムダを省けなかったのではなく、ムダを省かなかったのである。
結局、仕事をする人は人の何倍も仕事をし、しない人はただ単に右往左往して
いるだけ。つまり、不必要な者が存在したままで、世の中が回って行く仕組み
自体に問題がある。またそんな者たちからして見れば、世の中が合理化される
と、自分たちの居場所が無くなって、一番に整理されてしまう事を知っている。
そんな者たちが合理化の足を引っ張る。これは公務員でも一般企業でも同じだ。
税金の無駄遣いをしている、と判っていても是正する事が自らの足を引っ張る
事になる構図、この根本的な問題が解決されない限り、いくらデジタル時代で
も、依然として旧来のアナログ体質からは脱却出来ない様に思うオヤジである。