私の無線室

  • 28. AT-230
    無線室改装しました。

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2020年6月

2020年6月30日 (火)

根本的な問題は

新型コロナウィルスの第2波感染が懸念される中、これまでの半年間に渡って

の様々な問題が浮き彫りになっている。一言で片付けると、感染症対策と経済

対策という相矛盾した二つの対策を、どの様に両立させるかに終始した半年間

だったが、その具体的な政策や各責任者の手腕が、大いに試される形になった。

これに関しては、日頃の危機管理体制の徹底に左右される部分が多く、更には

地震や水害など、特定の災害のみならず、様々な災害に対してフレキシブルに

対応、対策ができる訓練を行って来た自治体と、そうでない自治体の差が出た。

しかしながら全てに渡って共通した問題は、デジタルの世に相応しくない対応

に終始した点だ。結局のところ、肝心な作業は、全て人の手を必要とした部分

が多く、今回の混乱により拍車を掛ける結果になってしまっている。どうして

この時代、積極的な合理化によって、ムダを省けなかったのかを考えてみたが

行き着くところムダを省けなかったのではなく、ムダを省かなかったのである。

結局、仕事をする人は人の何倍も仕事をし、しない人はただ単に右往左往して

いるだけ。つまり、不必要な者が存在したままで、世の中が回って行く仕組み

自体に問題がある。またそんな者たちからして見れば、世の中が合理化される

と、自分たちの居場所が無くなって、一番に整理されてしまう事を知っている。

そんな者たちが合理化の足を引っ張る。これは公務員でも一般企業でも同じだ。

税金の無駄遣いをしている、と判っていても是正する事が自らの足を引っ張る

事になる構図、この根本的な問題が解決されない限り、いくらデジタル時代で

も、依然として旧来のアナログ体質からは脱却出来ない様に思うオヤジである。

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2020年6月29日 (月)

中国問題まとめ

今回、オヤジが体験した中国での問題点を3つの観点から書いてみた。これは

あくまでもオヤジの小さな体験での事に過ぎないが、これこそ、中国が抱える

大きな問題点の、特製要因図で言えば魚の骨の一部かも知れない。あまりにも

大き過ぎる国、一党独裁の中国共産党幹部たちだけが襟を正しても、末端まで

揃って右に倣えされることは決して無いだろう。ある一部分を切り取って見れ

ば、その違いを何も感じない台湾と中国、しかしその裏に潜む得体の知れない

魔物は、時として統一された恐ろしさを持って我々の前に現れる。そのことを

我々一般人でも体験するのは、日中関係が険悪になった時だった。輸入原材料

の通関手続きの遅れに始まり、日本の航空機の離発着の遅延、出入国管理所や

税関での飛行機に乗り遅れるほどの異常な審査などを体験したが、こんなのは

序の口で、オヤジ以上に中国を経験した諸先輩からは、よく帰国できたモノだ

と思えるような事態にも何回か遭遇したと言う。やはり、それほど根本的には

恐ろしい部分が秘められた国だ。最低年2回、1回平均して10日間の滞在を

経て15年、延べおよそ300日、7200時間に及ぶ中国出張、この長きに

渡って、交通事故にも遭わず、盗難にも遭わず、詐欺商売にも遭わず、無事に

任務を完了できたのは、中国のパートナーを始めグループ商社の担当、更には

オヤジに貴重なアドバイスを頂いた諸先輩、経営者各位のお陰にほかならない。

その時には気付かないが自分が輝ける時は、必ず周りに恵まれている時である。

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2020年6月28日 (日)

かの国の安全性

最後のテーマは中国の安全性についてだ。オヤジが中国出張に出掛けるように

なる際、当時の専務から「経費の節約は大切であるが、身の安全にお金を節約

しないように」と言われた。この意味は、出張を繰り返すたびに解って行く事

になるが、今思うと実に有り難い言葉だった様に思う。オヤジ達が一番安全性

を必要とする場所、それは滞在期間を過ごすホテルだ。最近では中国も急速に

発展し、国際観光ホテルなども充実して来たが、2000年当時は都市部でも

有名なホテルは限られていた。いわんやオヤジ達が走り回る地方都市や田舎町

には、ホテルと呼べる施設さえ存在しない場所も多かった。そういった場所は

出来るだけ避ける様に、長い時間を掛けて移動し、ホテルのある比較的大きな

街で宿泊するように心掛けていたが、いつもうまく行く事ばかりではなかった。

真冬なのにお湯が出なかったり、水洗トイレは言い訳で、水を流したら汚水が

溢れ出て来る様なホテルも有った。無料のミネラルウォーターは、蓋が開いて

いたり、蚊に悩まされて眠れなかったホテルもあった。電気が点かないなどと

言うのはザラで、球替えを要求して来た時のチップをあてにして故意に切って

ある場合が多い。何よりも一番困ったのは、メイドが勝手に部屋に入って来る

事だった。中に人が居ようが居まいが、マスターキーで開けて入って来るのだ。

在室を確認してからなどと言うのは稀で、オヤジに気付くとビックリした様に

点検ですと言ってチョコレートを置いて出て行く。不在の時など、何をするか

判らないので物騒だ。従って貴重品は絶対に身体から離せなかった。幸いにも

盗難には遭わなかったが、大きなホテルではグッスリと眠れたことを想い出す。

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2020年6月27日 (土)

偽物大国の現状

偽物(イミテーション)の国、と言って真っ先に思い浮かぶのはやはり中国だ。

有名テーマパークのパクリに始まり、時計・宝石・貴金属やブランド品に至る

まで偽物は幅広く存在する。オヤジが出張に行き始めた頃は、まだ中国国内は

野放し状態の部分があり、時計など面白半分で買って帰ったモノだが、日本の

税関は甘くはなかった。日本では絶対に売っていない、ロレックスのロゴ入り

時計が、日本円で3つ1000円だったり、東芝や日立など、電気メーカーの

ロゴ入り時計などのジョーク品は、お土産に最適だったが、税関で止められた。

ただ、あの頃の税関はまだ人情が有り、商品が見るからに高級品ではなかった

事もあって大目に見てもらえた。しかし、やはりしてはいけない事で、段々と

エスカレートしない為にも、それを最後に止めた。その後は、北京の紅橋市場

などに行くと、日本円3000円ほどの香港製のノーブランド品を時々買って

帰る様になったが、これが結構お値打ちで今でも正確に動く。それもそのハズ

ムーブメントはMIYOTAと言う日本製のモノだからである。そんな中国で

オヤジは何回か仕事上の偽物にも遭遇した。原料メーカーと言う事で訪問して

工場まで見たが、何か違和感を感じていた。色々と調べて行くと工場の経営者

を装ったブローカーである事が判明した。つまり、商売下手の工場主に代わり

話しをうまくまとめてやるから俺に任せろ、と言う訳だ。我々が訪問した際に

は、本物の経営者たちは一従業員を装っているのである。こんなことも多くの

工場を廻り、直接自分たちの目で確かめて、裏付けが取れたからに他ならない。

そのままで商売が始まっていたらブローカーのマージン分が余分になっていた。

やはり何事においても、偽物を見分ける目、それは経験なのだと言う事だろう。

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2020年6月26日 (金)

中国の交通事情

中国出張中、仕事以外で遭遇した問題は数限りなくあるが、大きく分類すると

大体ワードは「交通」と「偽物」それに「セキュリティ」の3つに集約される。

今回は、交通問題について書いてみたい。ご存じの通り中国大陸は台湾と違い

広大な国土を持つ。従って、車の走り方やマナーもスケールが違う。日本でも

北海道を走る車は、他の都府県と異なる様だが、そんな比ではない。このため

原材料の関係先でも、オヤジの在職中に何人かの方が交通事故で命を落とした。

最近、都市圏では車が急増し、渋滞問題が深刻化しているが、内陸の田舎町は

まだまだ車は少ない。逆に道路はと言えば、オヤジが出張し始めた頃から年々

整備が進み、一般道・高速道路とも見違える様に良くなった。そのため走行車

は、一般道でも時速120kmぐらいで走る。連日、長距離を移動して来た者

にとっては有り難い部分はあったが、反面運転手に命を預けた部分も大きい。

中国での交通問題はこれらに加え、整備不良、過積載、飲酒運転と言うワード

が加わる。最近でこそ車も良くなったが、昔はとんでもない整備不良車が多く

そんな車に、どうしたらこんなに載るのかと思うぐらい荷物を積んでいるのだ。

過積載車とスピード車との関係による事故を、出張の道中では幾度となく見た。

見るだけならよいが、道を塞いで事故っている場合など長時間足止めを喰った。

飲酒運転も中国が抱える大きな交通問題の一つである。円卓を囲んでの会食で

白酒や紹興酒を一人で数瓶空にした人物が、相手先の社長の運転手だったなど

と言う話しは幾度となく経験した。亡くなった関係先の方も、飲酒運転だった。

中国の抱える交通問題は、こんな「ギャップ」にある。変わり行く中国として

今後、真の国際社会への仲間入りは、こんなギャップの解決に秘められている。

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2020年6月25日 (木)

工場の操業問題

安定した中国製原材料の購入と言う観点から、一番困った事は工場が停止して

しまう事だが、その理由が日本では信じられないモノだった。いっそドカンと

行ったのなら諦めもつくが、強制操業停止と言うヤツが一番タチの悪い問題だ。

たくさんの工場が集まっている工業団地内の一社が、廃棄物処理などの方法に

違反すると、連帯責任として団地内の工場が一斉に操業停止になる。日本では

考えられない事だが、何回か遭遇した。停止は1日2日の事ではなく、長期に

渡る場合がある為、複数ソースの確立は必須事項だった。コンタミ混入問題も

頭を痛めた。原材料にコンタミが混入している場合、その大半が故意であった。

労使間の関係がうまく行っていないケースがほとんどで、経営者を困らせる事

を目的に故意に混入するのだ。フランジや灰皿、ペンチなど普段は混入しない

ようなモノが入り出す為、すぐ判るが、会社の内情問題なのでこちらも困った。

工場の操業継続の為、設備の審査にやって来る役人にもタチの悪いヤツがいた。

審査期間中の接待や、袖の下を怠ると認可が貰えないと言う。これも遭遇した

が、年末など金が必要な時期にやって来て、平気で二週間ぐらい居座るようだ。

その間の遊興三昧のもてなしは、筆舌に尽くしがたいモノがあると聞いている。

この接待が出来ず、操業継続認可が貰えずに生産停止になった原材料もあった。

やはり、ある意味見掛けとは違って、日本には無い恐ろしい一面かも知れない。

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2020年6月24日 (水)

書いてない中国

新型コロナウィルスによる非常事態宣言が解除され、第二次感染が心配ながら

マスコミも他の話題を取り上げ始めた。しかし、これと言って良い話題は無く

何を取り上げても憂鬱な事ばかりだ。これに合わせる様にオヤジの記事ネタも

底をついて来た感じだが、こうなって来るとオヤジが持つ豊富なネタとしては

中国での出来事しかない。これまでも、出張レポートや想い出話しなど様々な

出来事を書いて来たが、今回からしばらくはオヤジが現地で体験した問題点や

チョットした事件などについて書いてみたいので、是非ともお付合い願いたい。

オヤジが中国に出張し始めたのは2000年だ。それまでは中国と言えば自由

中国と呼ばれている「台湾」しか知らなかった。自称「中華民国」とは正式な

国交こそ無いが、蒋介石の影響も有って民間交流は盛んで親日的な部分が随所

に感じられた。そんな自由中国しか知らなかったオヤジが、鄧小平が提唱した

改革開放政策が進行中の中国に初上陸する際、昔からの知人や中国をよく知る

方々から様々なアドバイスを頂いた。オヤジが15年間、頭に入れ、肝に銘じ

て来たアドバイスとは「見た目は台湾と同じように資本主義国家に見える部分

も多いが、根本は主義思想の違う国で、これに惑わされる事なく、怖い部分を

持つ国家である事を忘れないようにして仕事をしなさい」と言うことであった。

そんな初めての中国、この事は様々な形でオヤジに襲い掛かって来たのである。

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2020年6月23日 (火)

行って良かった

新型コロナウィルス感染防止の自粛規制が段階的に解除され、県をまたいでの

移動が可能になった。いつ頃これまで通りの旅行が出来る様になるかどうかは

解らないが、規制緩和で再び感染が拡大しないようにだけは願いたいものだ。

自由に移動出来なくなってみて、初めて自由に移動出来る喜びを知った訳だが

旅が出来る、と言うのは本当に有り難い。もちろん旅には金銭的な余裕が必要

だが、その他に切っ掛けやチャンスと言うモノのが大きく左右する。オヤジの

場合を例に取って見ると、勤務先の社員旅行で二度のシンガポールとハワイの

旅行を経験し、国内旅行は数知れないほど行けた。勤務先の親分の鶴の一声や

歴史同好会などと言うサークルのお陰で、韓国、タイ、中国なども行くことが

出来たが、やはり今思えば、これらの旅は思い切って行って良かったと感じる。

あれだけ出張で行った中国でさえ、一度として同じ旅は無かった。コースこそ

同じでも、毎回違う旅になった。そこに、それぞれの想い出と歴史が刻まれた。

普段は何も感じないが、無くなったり出来なくなって初めて解かることは多い。

そんな旅、これからも行ける時に行っておこう、と家内と話しているオヤジだ。

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2020年6月22日 (月)

無線機到着する

日曜日、念願の無線機が到着した。欠品でプレミアが付くような商品が安価で

購入出来た上、速やかに到着した事でオヤジは大満足だ。こんな時、やっぱり

持つべきものは友達で、今回世話になった春日井クラブの友人とも、もう随分

長い付き合いになる。やはり田舎と違って日々のアクティビティと言うモノが

高いので、無線ショップとのつながりも我々よりは随分強いようだ。到着した

無線機はiCOM社のID-51PLUS2と言う機種だ。144MHz帯と

430MHz帯のデュアルバンドのハンディ機だ。この機種はD-STAR用

の機器だが、これまでの無線の様にアナログ通信も可能だ。今回オヤジが挑戦

したいのはパソコンや携帯電話と接続するターミナルモード接続と言うヤツだ。

D-STAR(デジタル通信でスマートな(賢い)アマチュア無線)の機器は

幾つか持っているが、この接続が出来るのはPLUS機能を持った機種なので

今回初めて購入した。本来、D-STARは、近くの基地局まで電波を飛ばし

基地局のネット回線を通して別の基地局とつなぎ、再び別の基地局から相手に

電波を飛ばして通信する仕組みだ。従って徳島の基地局までの会話は、徳島の

無線局に全て聞かれることになる。それがオヤジはイヤだった。長話しをして

基地局を独占しているとか、あんな事やこんな事を話していたとか、とにかく

うるさいからだ。今回やろうとしているターミナルモードは、無線機から直接

ネット回線に送り込むので、オヤジの話しが徳島では聞こえない。別に悪い事

はしていないので遠慮は要らないのだが、こんな処にも田舎組織の煩わしさが

ある。いずれにしろこれで直接春日井の仲間たちと話が出来る事になるだろう。

これが無線か、と異を唱える者もいるようだが、れっきとして総務省から認可

を貰った通信方式だ。オヤジとしては、これが出来る様になった友人に感謝だ。

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2020年6月21日 (日)

ペース狂う日常

天気予報によると梅雨の中休みが少し続くと言う予報だったので、久々に車を

洗う事にした。何処にも出掛ける事がなくなり、黄砂と花粉とホコリが一緒に

なったまま放置されていた愛車を見るとチョッと可哀想になるが、連日の猛暑

の中で洗っていては、持ち主の方がやられてしまう。幸いにもこの日は朝から

薄曇りだったので意を決した。またオヤジの駐車位置は東の端にあり、午前中

は隣の建屋の陰になって直射日光が当たらないので有り難い。ところがである

かろうじてドアは開いたが、エンジンが掛からない。やはり長く放置し過ぎた。

またしても携帯式の100V電源とバッテリー充電器のお出ましだ。オヤジの

趣味の領域で、こんな機器を持ち合わせているが、本来ならばJAFに依頼だ

などと思いながら洗車時間を含め、そのあともしばらく充電した。これからは

洗車は無しでも、定期的に充電だけはしなくてはいけない。この日は高校3年

時の担任教諭の誕生日で、毎年同窓会が開かれる頃だが今年はコロナで中止に

なった。せめて電話だけでもと思って掛けて見た。88歳になられたとの事で

あったが、この歳でまだ担任頂いた先生がご健在なのは実に嬉しいモノである。

しかし、全てに渡り我々のペースを乱し続ける新型コロナウィルス、そろそろ

終わりにして欲しいモノだが、本当にこれから先どうなって行くのだろうか?