多く学んだ一年
2020年も、遂にオーラスを迎えた。何も出来なかった、しなかった一年で
あったが「新型コロナウィルス」と言う見えない敵は、我々に対し多くの事を
残した。オヤジが今年一年、この見えない敵と戦い、そして学んだ事は大きい。
一番は「幸せ」とは何か、と言う事だ。更には、人間の欲望は果てしない反面
容易に「妥協」が出来る生き物でもある、と言う点だ。何も出来ない、しない
生活の中で「それでは君はこの一年不幸せであったのか」と問われたら決して
そうではない。どんなに束縛され、孫子達とも逢えず、旅行にも行けなかった
一年でも、オヤジは幸せだった。家内と二人だけの生活でも、毎日の明け暮れ
が速くなっても、昨日と同じ今日が訪れても、決して不幸ではない。その様な
現実が、細やかな喜びと幸せであり、人間は制限された現実の中でも、容易に
妥協して、この細やかな幸せを見つける事が出来るのだ。多くの欲望はオマケ
で、それが叶えられるに越した事はないが同時にそれが本当の幸せに直結する
全てでない事を、新型コロナウィルスは教えてくれたような気がする。ネット
での飲み会や、会議は、これまでは全く感じたことのない楽しさや喜びを逆に
与えてくれた。日々のチョッとしたこんな喜びは、オヤジは経験無いが戦後の
日本に流れた「りんごの歌」のようなモノなのだろう。何事にも感謝を忘れず
今を大切に生きる、こんな平凡な「幸」を思い出させてくれた2020だった。