CMのカラクリ
先日、CMによってオヤジが新しいお酒を飲み始めたことを書いたが、本日は
そのCMについて少し触れてみたい。企業には様々なタイプがあり、消費者に
直結する末端商品を扱う企業から、消費者は全くその存在を意識しない企業に
至るまで多岐に渡る。オヤジは、これら両極端の企業を経験する事が出来たが
それぞれ「宣伝」と言う業務は難しい側面を持つ。特に末端消費者に直結した
メーカーの場合、宣伝はもの凄く繊細である事を知った。普通末端商品を販売
する場合、CMを打てば打っただけ売り上げが増えるわけではない。ある数字
以上に打っても、それ以上売り上げが増えないリミット点、と言うモノが必ず
あるが、企業はこの点まではCMを打つ必要がある。何故ならばその数字以上
に宣伝の数を増やしても売り上げが上がらない反面、1%落としたら1%だけ
10%落としたら10%売り上げが下がるからだと言う。つまり限界点よりも
下の場合は、顕著に数字に反映されるからだ。末端商品と言うモノはどんなに
人気商品でも必ず売り上げ数はやがて下降線となる。この数字を見据えながら
下手な鉄砲の如く、必要以上にCMを無駄打ちする事なくタイムリーに対処し
その時の売り上げが最高値になるように宣伝を打つことは、ある意味宣伝部の
テクニックとノウハウだと言う。CMに起用するスターや、女優さんに逢えて
羨ましいな~、と思ったこともあったが、仕事とはなんでも大変なモノである。