私の無線室

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2010年4月12日 (月)

我があゆみ歴記16

私が就職するOグループの研修が始まった。

初日、日本全国から集まった採用決定者は受付を済ますと会社の寮に1部屋4人ずつ分

けられ、全員にこれからの生活時間割が配付された。 この時間割を見て先ず驚いた。

朝5時半起床、布団上げと掃除、洗顔のあと6時にグラウンド集合、ランニングと体操をし

て7時から朝食、8時から5時まで講義(研修)午後6時から夕食、7時から入浴をし、8時

から深夜12時までレポート作成・提出・検閲となっていた。 まさに刑務所の様である。

これは学生生活でなまった体と心を、社会人としてのモノに造り上げる為の研修であるが

初日の寮内は翌日から始まる研修の不安で、夜遅くまでザワついていたのを思い出す。

次に驚いたのは、研修2日目が「入社式」であった事だ。

つまり我々はグループ採用者であり、グループ全体の入社式として執り行われたのだ。

配属される会社も決まっていないのに、いきなり入社式とは正直ビックリであった。

しかしながらグループ5社の採用にしても、講堂を埋め尽くした人数は異常な数であった。

更に驚いたのは、君達は大卒の扱いで採用したので研修期間中に予定される卒業試験

や卒業式に帰らず、最悪単位を落としても会社として何ら問題は無いと公表された事だ。

つまり、大学卒業資格が取れなくても、大卒扱いの昇進と給与を保証すると言うのだ。

正直、卒業試験にも卒業式にも出る事が出来ずひたすら研修を続けるのかと不安になっ

たが、希望者は届けを出して必要期間研修を抜けても良いと聞いてひとまず安心する。

そう言われると、確かに私はこの会社に大学の卒業証明書を提出した記憶が無い。

3日目から本格的な研修がスタートしたが、それからの毎日も驚きの連続であった。

刑務所生活の様な毎日に、みんな「地獄の研修」と銘打ったが、私は意外にもさほど辛い

とは感じなかった。 やはり厳しい体育会系のクラブと春日井アマチュア無線クラブで規律

と団体行動を体験した事がその様に感じさせたのではないだろうか。(つづく)

 

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