送受信遅延装置の製作
受信用プリアンプに続いて送受信の遅延装置の製作に取り掛かった。
遅延装置の理屈は、プリアンプのリレー回路が完全に送信状態に切り替わった後に
送信機から電波が発射され、逆に送信電波が完全に停止してからプリアンプを受信
状態に切り替える、と言うものである。 つまり、プリアンプのリレーの切り替え動作と
送信電波を入り切りするタイミングをわずかだけズラす為の回路だ。
そうする事により、プリアンプ心臓部の半導体を破損から守るのが目的である。
勿論、送受信時にはプリアンプのリレーの切り替えは行っているが、リレーには接点
が入るまで、また切れるまでにわずかなタイムラグがある為、完全にリレーの切り替え
が終っていない間に電波が発射されたり、停止されると命取りになるからである。
遅延装置用のケースは、昔何かに使用していた古いケースを流用し、穴開けと塗装
を仕直してコネクタ類やスイッチなどを取り付けた。
回路は、普通のディレイ回路のプリント基板を改造して使用し、配線を進めて行った。
ズバリの部品では無いが、何でも捨てずに取っておくとこんな時に役に立つものだ。
結局購入したパーツはコネクタ類と、遅延装置とプリアンプ間をつなぐ電線ぐらいで
こちらの方は、プリアンプとは違って極めて安上がりに完成した。
試験の結果は良好。 うまくタイミングをズラしてプリアンプの送受信が出来ている。
今回の機器はどれくらいの効果が得られるのか、実際の運用が楽しみである。(完)
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