阿波名物紹介⑦
<徳島ラーメン>
阿波名物紹介の最後は「徳島ラーメン」で締めくくりたい。
徳島ラーメンは徳島県東部を中心としたご当地ラーメンであるが、地元では「中華そば」
とか、単に「そば」と呼ばれている。 徳島ラーメンが全国区になった経緯を調べてみると
1999年に徳島市内にある「いのたに」、と言うラーメン店が、横浜ラーメン博物館に期間
限定で出展したのが切っ掛けで、以後徳島ラーメンとして全国的に有名になった様だ。
徳島ラーメンも、喜多方ラーメン同様、これと言って決まったスタイルは無いと言う事だが
豚骨醤油ベースのスープに中細麺、トッピングは豚バラ肉・ネギ・もやし・生卵と言うのが
もっとも一般的に知られているスタイルの様だ。 地元では生卵を入れないで食べる人も
多い。 徳島で豚骨醤油が主流になったひとつの理由として、県内にハムの工場があって
そこで大量の豚骨が出たため、安く簡単に手に入れる事が出来たからだと言われている。
最近では、地元の徳島製粉からインスタントの金ちゃん徳島ラーメンも発売されている。
徳島でのラーメンは基本的に「おかず」として食べるモノなので、通常のラーメンに比べて
量がやや少なめである。 このため、ほとんどの店でライスがメニューにあって、ラーメンを
注文したお客に、ライスを無料で提供する店もあると聞いている。
現在の徳島ラーメンは私が徳島を離れている間に有名になったラーメンで、私が学生の
頃に食べていた、イリコをベースにした魚介系スープの中華そばとは違っているのが少し
残念であるが、地元に名物が出来て、しかも全国区になると言う事は嬉しいものである。
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