私の無線室

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2012年8月

2012年8月23日 (木)

阿波名物紹介⑦

<徳島ラーメン>

阿波名物紹介の最後は「徳島ラーメン」で締めくくりたい。

徳島ラーメンは徳島県東部を中心としたご当地ラーメンであるが、地元では「中華そば」

とか、単に「そば」と呼ばれている。  徳島ラーメンが全国区になった経緯を調べてみると

1999年に徳島市内にある「いのたに」、と言うラーメン店が、横浜ラーメン博物館に期間

限定で出展したのが切っ掛けで、以後徳島ラーメンとして全国的に有名になった様だ。

徳島ラーメンも、喜多方ラーメン同様、これと言って決まったスタイルは無いと言う事だが

豚骨醤油ベースのスープに中細麺、トッピングは豚バラ肉・ネギ・もやし・生卵と言うのが

もっとも一般的に知られているスタイルの様だ。 地元では生卵を入れないで食べる人も

多い。 徳島で豚骨醤油が主流になったひとつの理由として、県内にハムの工場があって

そこで大量の豚骨が出たため、安く簡単に手に入れる事が出来たからだと言われている。

最近では、地元の徳島製粉からインスタントの金ちゃん徳島ラーメンも発売されている。

徳島でのラーメンは基本的に「おかず」として食べるモノなので、通常のラーメンに比べて

量がやや少なめである。 このため、ほとんどの店でライスがメニューにあって、ラーメンを

注文したお客に、ライスを無料で提供する店もあると聞いている。

現在の徳島ラーメンは私が徳島を離れている間に有名になったラーメンで、私が学生の

頃に食べていた、イリコをベースにした魚介系スープの中華そばとは違っているのが少し

残念であるが、地元に名物が出来て、しかも全国区になると言う事は嬉しいものである。

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2012年8月22日 (水)

阿波名物紹介⑥

<半田素麺と竹ちくわ>

徳島の隠れた逸品に「ちくわ」と「素麺」がある。 「隠れた」と言うのは全国区ではないが

全国区として出しても決して恥ずかしくない食品だと思われるからである。

但し、何処の「ちくわ」でも「素麺」でもOKだと言う訳ではない。

ちくわは、小松島市の「谷ちくわ商店」、素麺は美馬郡つるぎ町の「半田そうめん」だ。

海産物の豊富な徳島は昔から練り製品の生産も盛んで、ハンペン、かまぼこ、ちくわを

始めとした練り製品を生産する会社は多い。 その中でも、小松島市の谷さんの竹ちくわ

は特に有名である。 竹輪と言う名前の通り、竹に付けたまま焼いているのが特徴だ。

練り込まれている魚の割合が多いので、美味しさに加えてコリコリとした歯ごたえがある。

製造の拠点が小松島市と言う事もあって、昔は大阪行きのフェリーに持ち込んでビール

のアテとして多くの人が楽しんでいたのを思い出す。 現在は県内の主なスーパー等で

販売されており、深草色の包装紙が目印である。  バラ売りをしている店もある様で徳島

では谷の「ちっか」(竹輪の事)と言えば、ちょっとしたローカルブランドになっている様だ。

この時季、スダチをたっぷり搾ったスダチ醤油で食べる「ちっか」は最高である。

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「半田素麺」は、霊峰剣山の麓、水清き吉野川の支流半田川畔の里が生んだ名品だ。

その歴史は古く、 実に200年の伝統を誇っている。 特徴は、風味抜群の喉越しの良さ

そして冷や麦ほどの麺の太さと腰の強さだ。 麺の太さは1.4mmほどありJAS規格で

言うと1.3mm以上は「ひやむぎ」 になる様だが、半田そうめんの場合は江戸時代中期

から続く伝統と、地元の意見をくんで、「そうめん」と表記できる事になっていると聞く。

食感を文字で書くのは難しいが「半田そうめん」を一言で言うと讃岐うどんの様なコシが

素麺で味わえる、と言ったところだろうか。 特に竹田製粉製麺工場のモノがお薦めだ。

また、一日個数限定ではあるが、「なまめん」(生麺)の食感は抜群である。

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2012年8月21日 (火)

阿波名物紹介⑤

<小男鹿(さおしか)と阿波ういろ>

今日は徳島の和菓子について書いてみたい。

徳島を代表する和菓子には「阿波ういろ」と「小男鹿」がある。

阿波ういろは、寛政年間に初めて砂糖キビから阿波三盆糖が出来た御祝いに、旧暦の

三月三日の節句に蒸菓子を造り、藩主を始め領民一同がこれを食したのが始まりだと

言われている。 以来200年余りの間、旧の節句には家ごとに「ういろ」を造って、花見

用の弁当箱(阿波の遊山箱)に入れる、と言う習慣が現在まで続いている。

さすがに、最近は家庭で「ういろ」を造るところは少なくなったが、徳島県人は大好きだ。

「ういろ」、と言えば名古屋が有名だが名古屋のういろと阿波ういろとは随分違う。

阿波ういろは、大納言小豆・餅粉・米粉・砂糖等が原料で、特に漉し餡がタップリ入って

いるのが特徴で、独特のモッチリとした食感と、小豆の深い味わいが、たまらない。

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和三盆を使った蒸し菓子に「小男鹿」と言う銘菓がある。冨士屋さんと言う老舗和菓子

屋さんが造っている商品の1つであるが、徳島県民は知らない人がいない和菓子だ。

「阿波ういろ」と同じ小豆と、阿波和三盆糖に加え、山芋をふんだんに使って蒸してある

ので仕上がりは、鹿児島の「かるかん」の小豆入りバージョンと言った風合いである。

ほんのりとした小豆の風味と、山芋の食感が品の良い美味しさを醸し出す逸品である。

この「小男鹿」は前に秘密のケンミンショーでも紹介されたが1棹¥2000もする高価な

和菓子なので、徳島県民は、コレと言った時に限定の「お使いモノ」として利用する。

従って家庭用のお菓子としてはあまり口に入らないので、徳島県民の中には「小男鹿」

の名前は知っていても、味を知らない人が多いと言う面白い逸話があるほどだ。

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2012年8月20日 (月)

阿波名物紹介④

<鳴門わかめ(灰干しわかめ)>

徳島の海産物の名産品に「鳴門わかめ」がある。

鳴門わかめの特徴は「灰干し」である事だ。 「灰干しわかめ」とは、養殖もしくは天然の

新鮮なワカメに、シダやススキ、藁などの草木灰をまぶしたのち天日干しし、灰がついた

まま製品とするものである。  素干しわかめに比べ、鮮やかな緑色、歯ごたえの良さと

ワカメ特有の香りを常温で1年以上保つことが出来るのが特徴だ。

灰干しわかめは、兵庫県の南あわじ市西淡町など 鳴門海峡に面した地域では150年

以上前から、北陸や東北地方でも古くから生産され続けて来たが、最近草木灰の減少

環境問題などで生産量は年々減少傾向にある。 平成12年に施行されたダイオキシン

対策法で、灰干しわかめに使用する灰をつくる小型焼却炉が規制の対象になったため

良質の灰の確保が困難になり、灰干しわかめの生産は更に大幅減少したと言う事だ。

鳴門や淡路島では規制に掛からない新しい灰を開発してこの製法を続ける為の努力を

しており、今では灰干しわかめは貴重な逸品になっている訳である。

鳴門わかめは厳しい潮流の中で育っただけあって、その歯ごたえは抜群である。

更に、緑の色がひときわ鮮やかなので、徳島では刺身のツマとしてもふんだんに使う。

新鮮な魚と、新鮮な生わかめに、スダチを搾って食べるのは最高の幸せである。

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2012年8月19日 (日)

阿波名物紹介③

<なると金時>

スダチと並んで徳島を代表する農作物に「なると金時」がある。

阿波ブランドのサツマイモで、最近では関西を中心として全国的にも有名になって来た。

特徴は一言で「甘い!」、と言う事だが、もの凄く甘いと言う訳では無い。

「品のある甘さ」、と言うのが「なると金時」のセールスポイントだ。

そのおいしさの秘密は、土壌にある。 従来からの砂地である砂丘畑と、海砂を運んで

来る砂地畑で栽培されており、水はけが良く海水のミネラルをたっぷりと含んだ砂地で

質の良い「なると金時」が作られると言う訳である。

主な栽培地域は徳島県東北部の鳴門市(大津町・里浦町)、徳島市(川内町)、板野郡

(松茂町・北島町)などの砂地区域だ。平成19年の4月に特許庁から地域団体商標の

認可が下りて、これらの指定地域で生産されたものしか「なると金時」を名乗る事が出来

なくなった。 また本家本元である鳴門市のJA里浦に持ち込まれ厳しい選別を経たモノ

だけが、なると金時の中でも「里むすめ」と言う別ブランドの称号を持つ事が出来る。

「里むすめ」は市場関係者からの評価も高く、一般のなると金時と比べて1割~2割ほど

高い値段で取り引きされるそうである。最近では、この「なると金時」を使ったお菓子類や

芋焼酎なども販売されており、「なると金時」の名前は全国ブランドになった様だ。

一度「なると金時」をお試し頂きたいが、美味いながらも当たりハズレがある農作物なの

で地元の者も選ぶのが難しい事と、一概にお値段次第だけでもない事を付け加えたい。

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2012年8月18日 (土)

阿波名物紹介②

<すだち>

徳島を代表する特産物に「すだち」がある。 ミカン科の常緑低木で花は県の花に指定

されている。 よく大分県産の「かぼす」と間違われる事があるが、かぼすはスダチより

1回りも2回りも大きな実をつけるので、比べて見るとスダチの方がかなり小さく見える。

昔から、「大麻(おあさ)はんの見えん処ではスダチは出来ん」と言われて来た。

大麻(おあさ)はんとは鳴門にある「大麻比古神社」の事で生育範囲は極めて狭かった

様であるが、今は県内の各地で栽培されている。 ただ、やはり県外での栽培は難しい

様で、徳島県産以外のスダチはまだ見た事が無い。 だからこそ特産品なのだろう。

最近ハウス栽培が盛んになっており、スダチが徳島の食卓に出回るのは5月頃である

が、その頃から8月に掛けて価格は1個当たり¥100以上する高価なモノになる。

従って県外の料理屋などは、言い訳程度の小さい欠片しか出す事が出来なくなるのだ。

阿波踊りの時期に値段はピークを迎えるが踊りが終わると露地物が出回って来るので

値段は下がって来る。 踊りのお土産としてはお薦めだが、踊りが終わってから値段が

急に大きく下がり始めると言うところが、何か申し訳ない様な気がする。

徳島県人は「すだち」を醤油に合わせて食する。 一般的にはレモンの様にソース系の

モノに合わせると思われている方が多いが、徳島ではその食べ方が全く違う。

お刺身に焼き魚に冷や奴にお漬け物と、とにかく 醤油モノには何にでもスダチを搾って

掛けて食べるのである。 また搾る量は醤油の量よりもはるかに多いのが普通だ。

食欲が減退する夏、徳島ではこのスダチが食欲増進に一役買っている事は確かだ。

最近ではスダチ酢やスダチ焼酎なども出回っており、スダチも親しみやすくなって来た。

また、ゆるキャラの「スダチ君」もPRの為に全国を走り回って名前が売れて来た様だ。

まだ徳島流でスダチを試された事のない県外の方は、是非一度お試しを頂きたい。

但し、ソースに合わせた方がお好みの方に強制するモノでは有りません。 念のため。

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2012年8月17日 (金)

阿波名物紹介①

阿波踊りも終わり、徳島を訪れていた観光客もだいぶ少なくなっている事だろう。

この時季、街の商店街はお土産を買い求める観光客で混雑している。

よく徳島のお土産は何がよいですか? と聞かれる事があるが、正直返答に困る。

全国何処に行っても買える様な菓子類はたくさんあるが、こんなモノは薦められない。

確かに徳島の特産品はいくつかあるが、食べるモノには好みがあって徳島県人は好き

でも他県の人に受け入れられるかどうかは判らない。 また特産物にはシーズンがある

ものがあって、いつも同じ味や品質が得られるかどうかは判らない。

更には、生産者などによっても大きく味が違ってくる様で、どこの何をいつ紹介するかで

変わって来る。 紹介をする事は簡単でも、喜ばれるかどうかは難しいところである。

そんな中にあって、多くの徳島県人の独断偏見と他県の人から比較的好印象であった

と思われる特産品をしばらくの間、紹介したいと思う。

田舎町徳島の数少ない特産品だが、皆さんの阿波みやげの参考になれば幸甚である。

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2012年8月16日 (木)

孫平の教材製作

終戦記念日の夜、阿波踊りはフィナーレを迎えた。 4日間なんてアッと言う間である。

踊りの最後に有名連が揃っての「総踊り」は圧巻であったが、これで徳島の夏も終わり

かと思うと少し寂しいモノがある。 でも徳島県人は来年に向けてまた1年頑張るのだ。

阿波踊りの時季になるといつも思い出す事がある。  それは私が電気に興味を持つ様

になった切っ掛けの事である。 最近は有名連の一部でしか使用していない様であるが

私が子供の頃は今の団扇(うちわ)と同じぐらいみんな手持ち提灯を持って踊っていた。

私の親父も、会社の名前が入った提灯を持って踊っていた様で、4日間の踊りのあとを

物語る様な、壊れ掛けの提灯を貰った事があった。  当時、提灯の底には単1乾電池

2個と豆電球からなるロウソク代わりの回路が組み込まれていてこれが私の興味に火

を付けたのである。 よく提灯を持って押し入れに籠もり、豆電球を点けて遊んだ。

自分なりに豆電球の数や、乾電池の本数などを変えて試行錯誤したのを覚えている。

今思えば、どうしたら電球が点いて、どうしたらより明るく点くかと言う様な事をその時に

自然に身に付けた様な気がする。 そこで私の孫にも同じ様な興味を持たせようと思い

立ち、ジイジは簡単な教材作りに取り掛かったのである。

ホームセンターで電池ケースと豆電球、配線用クリップコードを買って木盤に取り付け

た簡単なモノだが、興味を示して押し入れに籠もってくれればひとまず成功である。

最終的にはアマチュア無線がやりたいと言ってくれれば、大成功なのだが........

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2012年8月15日 (水)

お盆の墓参り

お盆の墓参りに出掛けた。 私の両親は今も健在なので、我が家のお墓はまだ無い。

父は次男で新宅になるので、お参りをするお墓はご先祖様のお墓である。

近いところでは、私の父方の祖父母と、伯父(父の兄)と義理の伯母が眠っている。

お墓の場所は映画で有名になった「眉山」のふもと、寺町と言う処にある。

周りには徳島ではよく知られているお寺が多く、お墓の場所としては一等地である。

墓守は伯父の息子、つまり私の従兄弟が行っており、シキミも綺麗に供わっていたので

今回は水を取り替えて線香に火を付けただけで手を合わせた。

長い年月を経て43年ぶりに故郷に帰って来た時には多くの親類が逝ってしまっており

世の無常と言うか、何か儚さを感じて寂しい。

お墓のすぐ近くには「錦竜水」(きんりょうすい)と呼ばれる湧き水で有名な場所がある。

眉山の中腹から自然に湧き出る天然水で、これでお茶やコーヒーを飲むと美味しい事

から、この水を汲みに来る人は多くて、水汲み場はいつ来ても人で賑わっている。

この日は踊りの期間中と言う事もあってか偶然にも人は居なかった。 珍しい事である。

東北の震災以降、水や作物の放射能汚染が現在でも世の中を騒がせている。

そんな中で、美味しい水がある故郷を持てる者は本当に幸せであるとつくづく感じる。

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2012年8月14日 (火)

阿波踊り始まる②

阿波踊り2日目の13日も夕方から雷を伴った激しい雨になった。 

この分では中止かと思ったが6時前には小雨になって開始を告げる花火が上がった。

徳島市としては桟敷券を払い戻しするのとしないのでは天地ほどの差があるので、少し

ぐらいの雨でも実施したかったのだろうが、夜になって再び雨はもの凄い降りになった。

踊り子も観光客もズブ濡れで、さんざんな夜になってしまった様だが「後の祭り」である。

明石・鳴門の橋が出来、近畿圏から徳島への空の便が無くなり、海の便も大幅に減って

阿波踊り見物にマイカーを利用して訪れる人の数は最近特に増えて来た。

もちろん観光バスを利用して乗り込んで来られる人も多くて、踊りの期間中徳島の街は

大渋滞になる事は、以前のブログでも書いた。 この渋滞を少しでも緩和させようと市は

吉野川の河川敷に仮設の大駐車場を準備した。 高松方面や、関西方面から徳島市に

入る場合、一級河川の四国三郎「吉野川」を越えなくてはいけない。

そこで吉野川の河川敷に踊り期間中限定の大駐車場を作って、出来るだけ車を市内に

入れない様にして渋滞を防ごうと言う作戦である。 観光客にしても決まった宿泊施設に

駐車場が確保されている場合は別にして、そうでない場合は市内に乗り入れても駐車を

する施設はほとんどが満車状態なので、これは便利なハズである。

河川敷の仮設駐車場は無料で、市内へはシャトルバスが客をピストン送迎している。

バスの代金は1回¥100必要な様だが、一般の駐車料金からしたら安いモノである。

しかし踊りが終わった時刻、河川敷に向かうバスを待つ人で停留所は長蛇の列になる。

県外の方は踊り見物も決して楽なモノでは無い。 こんな時、地元民は有り難いと思う。

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