私の無線室

  • 28. AT-230
    無線室改装しました。

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2012年4月

2012年4月30日 (月)

ARDF機器改良記②

中国製のARDF用受信機は信号を受信するのにボリウムを使用している。

抵抗で電圧を変化させる事によって可変容量ダイオードの値を変えて周波数の選択を

させる仕組みになっている。 このボリウムの位置で容易に受信周波数が変わる。

送信機を探索しながら森や林の中を駈け巡っていると雑草や木の枝がボリウムに触れ

つまみが動いて信号を失う。  一度信号を失ってしまうとなかなか復旧が難しい。

そこで、ボリウムで選択する回路を止めて受信周波数の固定化をする事にした。

幸い競技の中で使用する周波数は1番から5番の送信機が発する145.66MHz並び

にゴール地点のビーコンが出す145.78MHzの2つの周波数と決まっているのでこの

2つの周波数をスイッチを切り替えて受信させる事にした。

ボリウムで受信周波数を変える回路は基板を切断して動かない様にして、替わって水晶

発信回路の基板を取り付け、スイッチで周波数を切り替えられる構造にした。

実際の競技で使用する送信機を働かせて試験をしてみたが、2つの周波数は固定され

スイッチの切り替えでそれぞれの周波数が聞こえる様になった。

一応は成功した様だが、実際に競技に使用出来るかどうかは野外でのテストが必要だ。

今回の大会前日のリハーサルの時にでも結果を診断して見たいと思っている。

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2012年4月29日 (日)

ARDF機器改良記①

今年もゴールデンウィークに突入した。昨年、病院のベッドの上で貴重な休日を過ごした

私は、今年こそは充実した連休を送りたいと心に決めていた。

連休の最終日、5月6日の日曜日にはJARL(日本アマチュア無線連盟)徳島県支部の

主催によるARDF競技大会が開催される。徳島県支部の各局はこの大会を成功させる

ため、連日準備に余念が無い。私は3番送信機の担当としてお手伝いをさせて頂く事に

なっており、準備段階であってもなかなか充実した連休が過ごせている様に感じている。

今回の大会は私はスタッフとして参加するがその後も色々なところで大会が開催される

と聞いているので選手として参加の時の準備もこの休みを利用してやっておく事にした。

現在、ARDFの専用受信機は以前は有った日本製や韓国製のモノが無くなり中国製の

モノしか販売されていない。インターネットオークション等では時々出展があるが極めて

入手が難しくなっている。 中国製は安価な点は良いが、使用中に受信周波数が動いて

途中で信号が聞こえなくなる難点がある。 今回はこの点を改良し受信周波数を固定化

させる改良を試みる事にした。(つづく)

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2012年4月22日 (日)

徳島春模様②

眉山の桜は見る事が出来なかったが、帰り道に思わぬプレゼントがあった。

徳島城公園の中にまだ名残桜が咲いていたのである。

行きは違った道を通り気が付かなかったが、ここはまだ綺麗な花の木が残っていた。

山でダメなら当然街中ではダメだろうと思ったが、桜とは本当に不思議な植物である。

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徳島城公園にお城はなく正式には徳島城跡公園であるが、豊臣秀吉の家臣であった

蜂須賀小六の居城として有名である。 現在では城の石垣だけが名残を残しているが

新しく整備された「鷲の門」や、城内に続く石の橋が蜂須賀家の家紋入り灯籠とともに

当時を偲ばせている。 石垣の周りにはお堀があり、桜の花びらが水面を埋めている。

さあ、南国の桜が終われば春はすぐに新緑の季節へと色を変えて行く。

今年は普通に変わりゆく季節を本当に幸せであると感じているオヤジである。

Kouen03 Kouen05 Kouen06 Kouen07

2012年4月21日 (土)

徳島春模様①

少し前のお話になるが、中国から帰国した翌日徳島の桜を見に家内と出掛けた。

昨年は体の不調今年は中国出張と2年連続して満開の時季を見逃してしまったので

せめて名残の桜でも見て見たいと、映画で有名になった「眉山」に登る事にした。

中国から帰国する日のインターネット桜情報では眉山は「満開」となっていたことから

大いに期待して滝薬師の登り口から階段を上がって行ったが花は既に終わっていた。

少しでも標高の高い場所は残っているかも知れないと思ったが結果は同じだった。

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中腹にある花見茶屋の人に聞くと、ちょうど満開だった3日前に雨が降り、それで全部

落ちたと言う事だ。 雨さえ降らなければまだまだ楽しめたと思うと少々残念である。

そんな訳で気を取り直して下山する。 「花より団子」と言うが、眉山の滝薬師の登り口

には「滝の焼き餅」と言う名物を出す茶店が2軒ある。 随分古くから代替わりをして続

いている様で、私も子供の頃から知っている。 そこで久々に食べて帰る事にした。

餅米粉と米粉を混ぜて水で練ったモノにこしあんを入れて鉄板の上で焼く。

薄く延ばして焼くので30秒ぐらいで直ぐに焼ける。 香ばしくて素朴な味が私は好きだ。

桜は残念だったが、久々にふるさとの懐かしい味を楽しんだオヤジである。

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2012年4月12日 (木)

2012 春の中国出張記⑥

本日は江西省の街から安徽省を抜けて上海まで帰って来た。

今日だけで走行距離は約450Km、今回の全移動距離はやはり4000Kmに及んだ。

もうほとんどが車の中で過ごしている様な感じであるが、レポートは十分に書けるので

時間に無駄は無い。上海は翌日の帰国の為に宿泊する様なもので中国のパートナー

とホテルで分かれてしまうと、いつも日本人は1人か2人ぐらいになってしまう。

こんな時、食事のスタイルが日本と違っているので食べるものに困る事がある。

中華料理は大勢でワイワイと食べるもので、少人数の時用に中華定食などは無い。

しかしそこは上海、ホテルから少し歩くと日本料理の店がたくさんある。

今日もいつもの馴染みの店に入った。 ここは日本の生ビールがあり、料理もほとんど

の日本料理が食べられる。 しかも150人民元を超えると食べ放題と言うシステムだ。

つまり日本円2000円ほどで酒、つまみ、寿司、丼物、うどん、そば、何でも食べられる。

ある意味非常に経済的なので私は気に入っている。 しかし最近はそんなにたくさんの

料理は食べられないので、食べ放題まで行かない料金の支払いになる事の方が多い。

しかしながら帰国を翌日に控え、日本食で労をねぎらい合うのは実に良いものである。

 

2012年4月11日 (水)

2012 春の中国出張記⑤

本日は湖北省から江西省に移動し、現在は江西省の街に宿泊している。

昨日はまとまった雨に遭ったが、この雨が今日は日本に移動した様である。

こちらのお天気は回復したが、やはり日本の様にスッキリと晴れると言う事がない。

春だからと言う訳でもなくいつ来てもボーとかすんだ様な天気が中国では普通なのだ。

出張も終盤に差し掛かり、明日は安徽省の街を経由して上海に戻る予定になっている。

やはり年を取ったせいか、最近ではそこそこの日数を消化すると日本に帰りたくなる。

老人の生活パターン、特に病気以降はそれがより固まって来た様に感じられる。

まあ、1年前の今日は病院の救急救命室で唸っていた事を思うとありがたいものである。

あと残り少し、安全に仕事を終えて帰国したい。

 

2012年4月10日 (火)

2012 春の中国出張記④

早いもので今日は出張5日目になる。

今日は江蘇省の南京から中国新幹線で湖北省の武漢近くの街まで来た。

以前、別の路線で事故があったCRH列車である。安全に運行する事を祈って乗車した。

今回も南京のホテルで中国らしい一面を見たので書いてみたい。

中国で宿泊するホテルには必ずと言って良いほど無料提供の飲料水が置いてある。

水事情の悪い(強度の硬水)中国では早くからこのサービスが行われていた様だ。

容器の大きさは多少ホテルによって違うが、500mlのペットボトル2本が一般的である。

今朝、薬を飲もうとペットボトルを見るとラベルにオリンピックの五輪マークがある。

メーカーは可口可楽(くーこーくーら)と書いてあるのでコカ・コーラの製品であるが今の

時期なぜオリンピックなのかと不思議だ。 北京五輪からもうかなりの年月が経っている。

もしかして、と思いボトルに書かれた消費期限を見たら、やはり期限切れになっている。

まだひと月ほどではあるが、期限切れは期限切れであり、日本ではまず無い事である。

大量に在庫があり、無料で提供するのだからこのくらいは辛抱しろと言う事なのだろう。

水と言う性質上、当然まだまだ大丈夫な飲み物であって私もこれぐらいは平気で飲むが

ホテルと言う提供場所では好ましくないだろう。 五輪と万博は無事終わったものの今後

中国が考えて行かなくてはならない問題が、このあたりに有るように感じられる。

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2012年4月 9日 (月)

2012 春の中国出張記③

中国出張3日目は無錫から同じ江蘇省の北部にある塩城と言う街まで来た。

出張4日目の本日は塩城から南西に下って、現在は南京の市内に宿泊している。

中国に出張で来ると、普段日本では経験しない珍しい事や様々なモノに出会う。

本日も訪問先の会社で信じられない様な「中国グッズ」を見つけたので紹介して見たい。

訪問会社の事務所の机の上にEPSON製のプリンターがあったが、何か様相が違う。

よく見るとプリンタ内部から並列に揃った電線の様なモノが出ており、その先には大きな

インクタンクがセットされている。 インクタンクはプリンタと同じ様に机の上に置いてあり

その容量は我々が知るプリンターインク量の優に5倍以上はある大きさだった。

最初は何をしてあるのか判らず、よくよく観察すると電線と思われたのはインクの色の数

だけ平行に並んだ細い透明樹脂製のチューブで、その中をインクが通っている。

チューブの端は、プリンタ内部の本来インクをセットするユニットに全く別の部品を介して

つながっていたのである。 つまり頻繁にインクを取り替えるのが面倒なために、巨大な

外部タンクを設置して純正外の方式でインクを供給する海賊版のグッズだったのである。

当然、この様な方式をEPSONは承認していないだろうと思う。 まさに中国のありさまを

象徴する様な1つのグッズであった。

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2012年4月 8日 (日)

2012 春の中国出張記②

出張2日目、浙江省の杭州湾工業園区から江蘇省の「無錫」に来た。

今日は土曜日と言う事もあり、3時半ぐらいに早めにホテルにチェックイン出来た。

夕食まで時間が有ったので、パートナーの好意で「太湖」周辺を案内してくれると言う。

長きに渡り中国に出張しているが、ほとんどが強行軍で観光などする時間は無かった。

ひたすら長距離を移動している記憶しか無く今回の休息がとても嬉しかった。

無錫市は兵庫県の明石市と姉妹都市の提携を結んでいると言う事もあり日本から送ら

れた桜が太湖周辺にはたくさん植えられており、ちょうど桜祭りの真っ最中であった。

正直、ピークは3日ほど過ぎている開花の状態であったが、十分に楽しむ事が出来た。

今年は徳島も大阪でも満開の桜を見る事をあきらめていただけに思わぬプレゼントだ。

無錫旅情の歌詞にもあるように、鹿頂山から望んだ太湖は本当に綺麗であった。

湖にはジャンクも浮かんでおり、歌そのままの光景に十分満足した次第だ。

ただ、ここでも国民性の違いをマジマジと見せつけられる事になった。

桜見物の客の多くが写真を撮る時に桜の木を大きく揺すって桜吹雪を作るのである。

桜という花はそれでなくても命の短い花、出来るだけ花を憂い長く楽しもうという気持ち

が無い。 こんな事をしなければ今日ぐらいが本当は満開だったのかも知れない。

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2012年4月 6日 (金)

2012 春の中国出張記①

今日から中国に出張している。

現地時間の12時ごろ上海浦東国際空港に到着。 天気は晴れ、気温は20度ほどある。

暖かい春の陽気に移動中の車内ではついコックリコックリとしてしまう。

これだけの陽気なら本来桜の花が満開でも不思議ではないが残念ながら中国では桜の

木は少ない。代わりに菜の花が一面に咲いており、その面積たるや半端ではなく菜の花

以外は360度何も見ることが出来ないぐらいの広さで咲いているのは壮観である。

今日は浙江省の寧波(ニンボウ)近くにある杭州湾工業園区の街で宿泊している。

最近、杭州湾を横切る全長35キロにも及ぶ橋が出来て上海からショートパスで行ける。

今までの様に杭州市内を回って向かうのと比べると大幅な時間短縮になっている。

しかしながら海上に架かる35キロの橋はこの上なく長く行けども行けども果てしなく続く。

明石海峡大橋や、大鳴門橋がちっぽけな橋に見えてしまう。

今日は中国では日が良いのか、ホテルに着くと2組の結婚式が行われていた。

おめでたい事はいつ見てもいいもので思わず幸せを願ってカメラのシャッターを切った。

さあ、明日からまたロングウエイの移動が始まる。

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