私の無線室

  • 28. AT-230
    無線室改装しました。

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2012年5月

2012年5月21日 (月)

世紀の天体ショー

5月21日は朝5時に目が覚めた。 今日は金環日食がある日だ。

生涯の内には、もう多分見る事が出来ない世紀の天体ショーと言う事で興奮していた

せいか気になって早く起きてしまった様だ。 天気予報と前日の空模様から日食を見る

事は難しいだろうと勝手に決めていた私は、目が覚めて快晴だったのには驚いた。

「段取りの雅」と異名をとるオヤジにしては珍しく観測用のグラスも用意していなかった

ので、慌てた事は言うまでもない。 すぐに近くのコンビニまで走ったが、全て売り切れ。

今頃になって慌てても、後悔しても始まらない。 やはり段取りは大事である。

そこで家にある何かで代用出来ないか周りを探しまくったが、良いモノが見つからない。

最終的にはDVDの包装紙が何とか利用出来そうだったので自作でグラスを作った。

デジタルカメラにもフィルターの様な形で巻き付け、ニワカ作りのグッズが出来た。

時刻は6時を過ぎ、世紀の天体ショーが始まった。 太陽は右上から欠け始めて行った。 

少し雲が太陽の前を通り過ぎて行く事もあったが、観測にはほとんど影響は無かった。

徐々に空を見上げる人も増えて来た。 午前7時29分、太陽に月が完全に重なった。

綺麗な金環日食が目の前にある。 神秘の現象に私も少し感激してしまった様だ。

生きている間に、この様な珍しい現象を見る事が出来たのは本当に幸せである。

次に金環日食が見られる頃、地球はそして日本はどの様になっているのだろうか?

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2012年5月16日 (水)

ARDF受信機の改造

ここのところARDFに終始している。 どうもオヤジはこれにはまってしまった様だ。

先日工作した水晶振動子による周波数分離は実験の結果うまく動作をしなかった。

局部発信の出力が弱い様で、送信機から少し離れるとすぐに受信をしなくなってしまう。

そこで再び受信機の改良をする事にした。 中国製の受信機の難点は周波数の選択を

つまみで行っているので、競技中に触れて受信周波数が動いてしまう事である。

今回はあまり深く考えず、シンプル・イズ・ベストで周波数選択用の可変抵抗を半固定式

のものに取り替え、更に半固定抵抗を2つに分けて周波数を切り替える方式にした。

スナップスイッチで競技用周波数と帰還用のビーコン周波数に切り替える方式である。

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まず本体から基板を取り出し、既存の可変抵抗を外す作業から始まる。

可変抵抗はしっかり半田付けされているので、網線を利用して半田を十分に吸い取って

から外さなくてはいけない。 次に可変抵抗を外した跡に半固定抵抗を2つ半田付けした。

この半固定抵抗とスナップスイッチを接続して周波数を切り替えられる様にした。

あとは送信機から信号を出しながら2つの周波数を半固定抵抗を回しながら調整した。

以外とシンプルな改造であったが、これで周波数が動かなければ大成功である。

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2012年5月13日 (日)

九州旅行とARDF ⑦

明けて5月6日、いつの間にか連休最終日になった。

いよいよ日本アマチュア無線連盟徳島県支部主催のARDF競技大会の日が来た。

早くから各局の協力のもとに準備を進めて来たので何としても成功のうちに終わりたい。

私は第3送信機の担当になった。 送信機の監視員は競技開始までに送信機を山中に

設置し、競技終了まで監視するのが仕事である。 競技はSIと言う機器でチェックするが

もしSI機器が故障した時のために監視員が遠巻きに競技者のゼッケン番号と通過時間

を記録する事になっており、これも重要な仕事になる。

開始前、5つの送信機から電波が順番に正常に出ているかを確認し、スタートを待った。

10時30分、第1組がスタートしたと無線を通じて連絡が入る。 さあ本番が始まった。

30分ほどして次々に競技者がやって来て、3番送信機をクリアして通り過ぎて行った。

一応3番送信機に至る道はあるが競技者によっては私の背後から一ノ谷の戦で源義経

がやった様な「鵯越の坂落とし」で来る者もいる。 道無き道なのにみんな本当に凄い。

都合4時間ぐらい森の中に身を隠して監視をしたが、13時10分競技は終了した。

その後も、送信機やSI機器の撤収などがあり、送信機の担当者は結構忙しかった。

結果はトラブルもなく香川のエキスパート各局からも、送信機の設置場所も素晴らしくて

良い大会であったとの評を頂き嬉しい限りだ。 大成功のうちに大会は無事に終了した。

この連休はまさにARDF三昧の連休であったが非常に充実した素晴らしいものだった。

改めて健康に感謝! である。

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2012年5月12日 (土)

九州旅行とARDF ⑥

5月4日の夜、宮崎から徳島に帰って来た。

翌日の5日は徳島県支部大会に向けての最終の準備で朝から各局が集まった。

スタート順の確認やゼッケンの照合、記念バッジや書類を封筒に入れる作業や送信機の

再確認など不都合が発生しない様に作業は注意深く進められた。

準備作業は夕方近くまで掛かった。

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5日の夜には香川の山田さんや三好さんらエキスパートが前泊で来られる予定になって

おり、宮崎の甲斐さんも宮崎大会のあとで我々を追いかけて徳島に来られた。

広島の向井さんや高橋さんも来られ、再び徳島でお会いする事になった。

皆さんが集まったので、夜は大会会場の阿波市土成町にある「道の駅」にテントを張って

発電機をたいて宴会がはじまった。 明日は競技だと言うのに話は夜遅くまで弾んだ。

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2012年5月11日 (金)

九州旅行とARDF ⑤

5月4日の朝を迎えた。 この日はオヤジの62回目の誕生日である。

心配した雨もなく高千穂は晴天だ。 集合場所から改めて周りを見渡すと、新緑に彩られ

た深い山の重なりが目の前に広がっている。 天孫降臨、神話の里にふさわしい景観だ。

受付を済ませ、ゼッケンを貰う。 私は3組目のスタートになった。

JK6XEY甲斐さんの開会挨拶の後、競技が始まった。 スタート10分前に地図が配られ

いやがうえにも緊張が高まって来る。 今回は競技中に周波数が動いてしまう欠点を持つ

中国製受信機の周波数を固定する改良をして来たのでその成果を試すチャンスだった。

スタートして先ず2番TX(送信機)の電波が1番強い事を確認し、一目散に向かった。

しかしアップダウンの大きい山道は結構キツイ。  2番TXは意外と簡単に見つかった。

次に4番が近い事を確認、方向を探ると谷に向かう細い道の方に方向が取れた。

間違い無いと思い分け入ったが「無い!」送信機からの信号は5分ごとに1分間出るだけ

なので1回逃すと5分待たなくては次の信号が聞けない。 結局30分ほどを費やした。

道の奥は行き止まりの岩壁になっている。 結局トラップの様にうまく誘い込まれた感じだ。

ここでは同じように誘い込まれた競技者が2.3人一緒になって暫くの間ウロウロした。

いくら探しても見つからないので私は気を取り直して来た道を引き返し、1つ上の道路に

回りこんだ。 ちょうど行き止まりの岩壁の上あたりになる場所である。

ここにも細い道があり、その途中に4番TXが置かれていた。 なかなかうまい隠し方だ。

気付いたら残り時間は30分足らず。 帰還しないとタイムオーバーになったら失格である。

帰路は上りになっており、ゴール直前は心臓破りの坂になっている。

最後の力を振り絞ってゴール。 最後は少しキツかったがお陰で心地よい汗がかけた。

結果は2時間6分(2時間20分制限)で2個発見。 順位は22名中14位の成績だった。

成績はともかく1個でも発見出来た事と、受信機の周波数が動かなかった事が嬉しい。

競技のあと、心地よい風に吹かれ、高原で食べたお弁当はことのほか美味しかった。

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2012年5月10日 (木)

九州旅行とARDF ④

5月3日は甲斐さんの娘さんご夫妻の案内で「天の岩戸神社」と「高千穂峡」に出掛けた。

娘さんは元宮崎観光のバスガイドさんで案内はプロである。 説明が上手でよく判った。

もう至れり尽くせりのおもてなしに感謝感激である。

高千穂は「天孫降臨」神話の里であり、神々の伝説が数多く残されている土地である。

天の岩戸は天照大神(あまてらすおおみかみ)が、弟の横暴ぶりを苦にして立てこもった

事で有名な場所である。 この岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が踊った事

で、天照大神が興味を持って岩戸を少し開けた事から芸能関係の信仰神社として芸能人

の方が数多くお参りに訪れていると言う話しだ。

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高千穂峡は阿蘇山の噴火で出た溶岩流が長い年月を経て浸食された渓谷であり、甲斐

さんの自宅から5分か10分ほどで行けるところにある。 我々も徒歩で向かった。

素晴らしい景観に目を見張った。 連休後半に入り人も多かったが良い想い出になった。

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3日はARDF競技大会の前日とあって、この日は九州各地から多くの局が集まって来て

甲斐さん宅の庭でバーベキュー大会が催された。

エリアを超えた集まりは私も初めてであったが、多くの局と親交が出来たのが嬉しい。

この日は近くのホテルを予約していたが廊下や寝袋で寝る人もいるとの事で正解だった。

バーベキューの後は高千穂神社で行われている神楽(かぐら)を見に大勢で出掛けた。

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夜遅くだと言うのに2百人ほどは集まっている。  クライマックスは邪那岐命(イザナギ)と

伊邪那美命(イザナミ)2人の命(みこと)が舞台から降りて観客と戯れるが、2・3人とだけ

なので神様と触れあえた人には良い事があると言われている。  これが何と私のところに

伊邪那美命(イザナミノミコト)来られてハグまでしてくれたのである。

去年と違う連休を過ごせているだけでも有り難いのに、この上ない幸運である。

ただ、神様がお迎えに来た事にだけはならない様に願いたい。

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2012年5月 9日 (水)

九州旅行とARDF ③

こんな時にアマチュア無線はとても便利である。

無線で連絡を取り合いながら途中で甲斐さんと合流、車を連ねて高千穂に向かった。

高千穂に行く事を決めた時インターネットで近くのホテルは予約していたが甲斐さんから

自宅に泊まる事を強く薦めて頂きホテルはキャンセル。 夜7時過ぎには高千穂に到着。

三重県から来られた南川さんと一緒にお世話になる事を決め、5人で宴会が始まった。

アマチュア無線の親交とは本当に不思議なモノで、今日初めて会った人達がすぐ親しく

なり、同じ屋根の下で泊まる様な関係になれるのである。 話は夜遅くまで尽きなかった。

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翌日は甲斐さんのご厚意で甲斐さんの車に同乗して宮崎観光に連れて行って頂いた。

「シーガイヤ」から始まり、「堀切峠」、「鬼の洗濯岩」を観光。 午後は「鵜戸神宮」に参拝

したあと「青島」に向かうコースで、宮崎の観光名所の大半を廻って頂いた感じである。

鵜戸神宮で運玉を投げたら亀岩の背中の穴に入った。 きっと良い事があるだろう。

夕食には宮崎名物の「鶏南蛮」に舌鼓を打った。 あて無き旅がベストツアーになった。

この日甲斐さん宅に帰ると、ARDFのエキスパート東京の黒木さんや広島の高橋さんも

合流して賑やかになった。みんなARDFの仲間達が甲斐さんを慕って遠くから集まって

来るのだ。 甲斐さんは元トヨタのセールスレディで現役時代には伝説を作ったほど車を

売ったそうで私よりもお年はそこそこ上だがやはり人を引き付ける何かがあるのだろう。

少し離れた処にお住まいの甲斐さんの娘さんご夫妻も到着してまた宴会が始まった。

2日目の宴会は酒豪が揃ったせいか、宮崎の麦焼酎「くろうま」で盛り上がりを見せた。

ビール党の私は少々参ったが同好の趣味の話で楽しい夜が過ごせた事に感謝である。

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2012年5月 8日 (火)

九州旅行とARDF ②

宮崎のARDF競技会は5月4日、それまで九州観光をしようと言う事で1日に出発した。

今回「段取りの雅」の異名を持つ私には珍しく旅行計画は無し3日の夜以外は宿泊場所

も決めずに徳島を出て来た。 もちろん観光する場所も特に決めてはいなかった。

連休中は何処に行っても予定通りには行かないだろうと言う事もあってのあて無し旅だ。

大分県の佐賀関港に到着した私達はまず別府に向かった。

新婚旅行では来なかったので別府は中学校の修学旅行の時以来約50年ぶりである。

別府は、街の至る所から湯煙が立ちのぼっていて温泉地に来たと言う雰囲気は満点だ。

別府市街を抜け最初に「地獄めぐり」に出掛けた。 海地獄・坊主地獄などを廻って地球

の息づかいを感じたが、少年の時に初めて体験した様な大きな感動は正直なかった。

地獄めぐりのあと、我々は熊本県の「阿蘇」に向けて車を進めた。

天気予報で旅の前半は雨を覚悟していたが、幸いにも天候は曇り空である。

しかしながら本来は絶景であるはずの阿蘇「大観峰」からの景観もガスで全く見えない。

内輪山への道も通行止めになっており、今回は残念だが諦めて下山するしかなかった。

そんな時、無線で今回のARDFの主催者であるJK6XEY甲斐さんとつながった。

甲斐さんも三重から参加される局を観光案内して近くまで来ているとの事で私達も甲斐

さんに薦められるままホームである宮崎県高千穂までお邪魔する事になった。

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2012年5月 7日 (月)

九州旅行とARDF ①

長いゴールデンウィークが終わった。

今年は病室で過ごした昨年とは全く違った充実した連休を過ごす事が出来た。

健康とは本当に有り難いものだとつくづく思う。

連休最終日の5月6日には日本アマチュア無線連盟徳島県支部主催のARDF競技大会

が行われたので連休中にも準備があったが、その合間を利用して徳島のハム仲間2人と

宮崎県で行われたARDFの競技に参加して来た。

今日からしばらく宮崎と徳島の2つの競技大会について旅行記を交えて書いて見たい。

 

連休前にJI5GTK野口さんから宮崎の競技会に行かないかとのお誘いがあった。

野口さんは徳島の中でも特に全国の競技者と親交が深くて今回の宮崎大会もJK6XEY

甲斐さんからのお誘いが有ったもので初心者の私も勉強のため参加させて頂く事にした。

一緒にJR5UXA笠松さんも同行され徳島から3名が5月1日宮崎に向かって出発した。

徳島自動車道から松山自動車道を通り大洲インターで降りた、そこから四国唯一の原子

力発電所がある伊方町を通って国道九四フェリーの三崎港に到着。

三崎港からフェリーに乗船して大分県の佐賀関港まで約70分の船旅であった。

九州までは随分遠い様なイメージがあったが、このルートは結構速く行けるのに驚く。

そんな訳で、新婚旅行で旅して以来30数年ぶりの九州に上陸である。

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