私の無線室

  • 28. AT-230
    無線室改装しました。

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2016年10月

2016年10月30日 (日)

めがねのお話し

最近の世の中、中途半端な商売は顧客にウケなくなって来た傾向が見られる。

温泉を例に取ってみると高級旅館の加賀屋さんや、大江戸温泉物語や湯快リゾート

の様なリーズナブルな旅館は活気がある様だが、その中間にある旅館の多くは経営

に苦しんでいると聞いている。

眼鏡の世界にも同じことが言える様で、いま産地鯖江で生き延びている会社の多くは

高級眼鏡メーカーである。 眼鏡産業とは不思議なもので眼鏡本体に FrameJapan

と刻印がされていても、これが全て日本製とは限らない。  最終のアセンブル段階で

何処か1手間でも掛けていれば FrameJapanと表示しても良い事になっている。

そこで現在、産地鯖江の純国産高級枠は Made in SABAE と表示する様になった。

この産地鯖江の高級枠が今世界的に売れている。 半ば手作りに近い様な高級枠が

価格に関係なく消費されていると言う事実が、近年の需要は如何に品質重視であるか

を物語っている。 かつて、福井県鯖江の眼鏡会社は、ピンからキリの様々な眼鏡枠を

生産していた。 月日は流れ、安価品の生産は台湾→韓国→中国へと拠点を移した。

現在、¥108で十分実用的な老眼鏡が手に入る。 こんな産業が日本で続く訳がない。

そこで産地鯖江では、世界がマネの出来ない高級枠の生産を目指した訳だが、ほかに

マネの出来ない品質を、逆に誰でもが出来る訳がない。

結局は、その品質に追従が出来た企業だけが淘汰さて現在生き残っているのである。

どんな企業でも、他社にまねの出来ない技術力を身につけないと継続はないだろう。

ダントツで突き抜けるか?、底辺を目指すか? 今の世の中、中途半端は難しい様だ。

  

2016年10月29日 (土)

中国の想い出⑤

オヤジの中国出張を振り返った時、自分でも感心する事は、我ながら実によく走った

ものだと言う事だ。パートナーの運転手のおかげであるが、今は当たり前に広がって

いる高速道路も、出張を始めた当時はまだ無かった路線がほとんどである。

雨の中、腸が飛び出すかと思うような道路を車の様相が変わってしまうほどのハネを

あげながら1日中走る事もざらにあった。 毎年のように高速道路が整備されて行った

が、それでも1日400~500kmは普通に走っていた様な気がする。

もちろん、遠距離は飛行機や列車、後半には新幹線なども利用したが、やはり印象に

残っているのは車での移動である。 車で移動する場合、次の訪問先までの数時間が

もったいなくて、オヤジは記憶が鮮明な内に車内でレポートを書く事にしていた。

そのため、車の後部座席にセット出来る様に吊り下げ式の小机を日本で製作し中国に

送っておいた。 これが実に役に立ちパートナーの車の後部座席はオヤジの事務所の

様になった。 おかけでホテルではレポートは無し、メールだけに集中出来たのである。

また、中国ではパソコンにも色々な不都合が発生した。 ネットワークの回線が悪い事が

多かったが、パソコン自体に問題が発生した事もあった。 そこで、いかなる場合にでも

復旧させる事が出来る様、予備のハードディスクを含めて必要部品は全てバックアップ

用に複数個用意して持ち歩いた。 おかげでいつもカバンの中はパーツで一杯だった。

現地では色々な苦労もしたが、有意義な出張が出来てオヤジの大きな財産になった。

数々の想い出が残る重要な仕事をさせて頂いた会社と、お手伝い下さった方々に感謝

しているオヤジである。(完)

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2016年10月28日 (金)

中国の想い出④

中国では色々なホテルに宿泊した。 オヤジの場合は、北京や上海など大きな街の

ホテルは帰国する前日に泊まるだけで、ほとんどは工場がある田舎の町に泊まる事

が多かった。 大都市と田舎町ではホテルも格差が有り、安いところでは1泊日本円

で¥700ぐらいのホテルに宿泊した事もある。  通常は日本のビジネスホテルほどの

料金で結構良いホテルに泊まれる事が多かったが、意外にトラブルもあった。

シャワーのお湯が出なかったり、空調が効いていなかったり、ネットワークの不良など

長い年数の事、数えればキリが無い。 ただ、トラブルでクレームを出すと同じ料金で

ランクアップの部屋に替えて貰えた上、ウエルカムフルーツが付いた様な事もあった。

また、部屋にある無償の提供品と、販売品を一緒にさりげなく置いてあって 意図的に

「間違いによる商売」を、しようとしている事がみえみえのホテルもあった。 

料金は隅に小さく表示させており、無償品と間違って利用させる事が狙いである。

部屋に鍵が掛からないホテルがあったり、トイレを流すと便器の割れ目から水が床に

流れ出す様なホテルもあったが、今思えば、よくたくましく出張できたものだと思う。

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2016年10月27日 (木)

中国の想い出③

最近中国が経済的に豊かになり、世界各地に観光に訪れる中国人も多くなって来た。

同時に、世界水準から見たマナーの悪さが取り沙汰されている様だが、人口13億人

の中で生き抜いて行こうとすれば、ある意味仕方がない部分もある様な気がする。

そう言いながらも長きに渡る中国出張中には怒り心頭に発する数々の出来事に遭遇

し、カリカリしたオヤジであるが、中でも一番腹が立ったのは順番を守らない事だった。

ホテルのフロントでも空港のイミグレでも、隙あらば1つでも先に行こうとして割り込む。

そんな割り込みについ我慢しきれず 「北京空港コラ事件」と言うエピソードまで作って

しまったオヤジであるが、今回取り上げるのは自分勝手な百姓のお話しである。

或る時、山東省の田舎道を車で走っていると渋滞に遭遇した。  こんな田舎道で何が

あるのだろうと思っていると、車が対面通行している。  最初は工事でもしているのか

と思ったが、その様子でもない。 何と、道路の片側一面にトウモロコシを干していたの

である。 それを避ける様に車が遠慮して通行をしている。  自分さえ良ければ、他人の

迷惑は考えない独特の国民性だろうが、「参った参ったマイケルジャクソン」であった。 

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2016年10月26日 (水)

中国の想い出②

中国での商売は、「酒」が飲めないとダメだと言う風習が今でも根強く残っている。

宴会では、競って杯を空にし合っている姿をよく目にしたものである。

出張当時、ビール党のオヤジは結構苦労したが、彼らがよく飲む40度以上ある白酒

(バイチュウと呼ばれる高粱を原料にした酒)でも、高級な物になると意外に悪酔いは

しなくて、飲んだあとコテンと寝てしまえば朝までぐっすりと言うメリットもあった。

しかし、お昼の食事で白酒を出された時は、ひたすら拒否に徹していた事を思い出す。

瀋陽など北部の寒い地方では主に白酒が飲まれているが、浙江省ぐらいまで南下を

して来ると紹興酒が出て来る様になるのでホッとしたものである。

最近では中国も健康志向から葡萄酒が流行している様で随分様相が変わって来た。

今回お話ししたいのは、そんな中国酒の瓶の構造についてである。

中国では酒の空瓶を再利用する事が極めて難しい。なぜなら液体の流れが一方通行

で、瓶からは出るが、逆に瓶には戻らない様な構造になっているからである。

また 瓶の口が陶器になっている物があって、その部分を割ってしまわないと酒が注げ

ない様になっている。 樹脂製の注ぎ口もガラス瓶にシッカリと溶着されている構造だ。

これらはすべて偽物の酒を充填されない様にするための防御策なのである。

それほど中国には銘酒が多く、またそれを悪用する者も多いと言う事だろうが、それに

しても綺麗な瓶を再利用する為には、工作するひと手間が掛かるのは困ったものだ。

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2016年10月25日 (火)

中国の想い出①

仕事で中国に行かなくなって、もう随分長い時間が経った様な気がする。

先日、パソコンに保存してある写真の整理をしていたら10年以上の長きに渡る中国

出張記録の画像が出て来た。 業務関係の画像が中心だがプライベート画像もある。

画像を見ていたら当時にタイムスリップしたかの様に色々な事が思い出され久々に

あの広大な中国大陸を駆け巡ってみたいと言う衝動についついかられてしまう。

今回は、そんな中国の想い出の中から幾つかをピックアップして触れてみたい。

最初のお話しは「モデムセーバー」と言うグッズについてだ。

今では中国の田舎のホテルでも完備されているインターネット接続のLAN回線だが

オヤジが中国に出張し始めた2000年頃にはまだほとんど普及していなかった。

インターネットへの接続は、ほとんどが電話回線を利用したモデム接続であった。

ホテルに到着すると先ず電話機に接続されているモジュラーケーブルを外す事から

仕事が始まった。 電話回線の接続を調べるためである。 当時の中国は電話回線

の仕様がバラバラで4芯ある線がどの様に利用されているか全く解からなかった。

そこでモデムセーバーと言う機器を利用して、まずどの線が利用されているかを確認

した上でパソコンに正常に接続させる変換をすると言う作業が必要だったのである。

機器のスイッチを利用し変換を行い、最終的に緑のランプが点灯すればOKなのだ。

このグッズが無ければ、当時の中国ではメールもネットも出来なかっただろう。

毎日会社宛てに報告メールが送れたのは、この機器のおかげで、本当に重宝した。

しかし今この機器を利用する事は皆無に近い。時代の流れを感じずにはいられない。

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2016年10月23日 (日)

オヤジのおもちゃ

オヤジはたくさんの「オモチャ」を持っている。

もっとも、一般の方から見るとつまらない趣味の物がほとんどだが、オヤジにすれば

長い年月を重ねて集めた大切な宝物である。  小遣いがバクチなどに消えて行く事

はなく、オヤジの場合多くはモノとして残っている。 家内からすると押入に物が入ら

ないので片付けて欲しい様だが、オヤジには捨てる事が出来ず貯まる一方だ。

最近では何処に何が入っているのか自分でも判らず、別の物を探していてこんな処

に入っていたのかと気付く事も多い。

今日はそんなオモチャの中から、使い勝手の良い移動電源を紹介して見たい。

何年か前の「ハムの集い」のオークションで誰も手を挙げなかったので、オークション

終了後にオーナーに直接交渉して安く手に入れた物であるが、なかなか便利である。

リチウムイオン電池充電式のインバーター電源で、500Whの容量がある。

500Wの家電が1時間使用できるので災害による停電の時などに役に立つだろう。

何処にでも持ち運びが出来て、100V電源が使えるので、屋外で半田ゴテなどを使う

時などにも重宝するグッズだ。 同時に5VのUSB充電も取り出す事が出来るが携帯

電話(スマホ)の外部電池として持ち歩くにはチョッと重たいかも知れない(笑)

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2016年10月21日 (金)

そろそろ使おうか?

急須の話しで思い出したが、オヤジの家には幾つかの中国急須が眠っている。

昔からの仕事がら、台湾や香港、中国などで手に入れた物で、日用品から美術品と

は行かない迄も、少し値が張って使うのがもったいない装飾品に近い物まである。

何処の国にもそれぞれ「茶道」があり、その作法通り入れたお茶は美味いと言いたい

ところであるが、確かにそれも要素の一つには違いないが正直なところ試飲させる時

に振る舞うお茶は、極めて高級で良い茶葉が使われている事を忘れてはいけない。

特に台湾の烏龍茶がそうだ。 中国系のお茶はピンキリで日本とは比べ物にならない

ほど上下差があって、上限価格は我々では考えられないほど高価なお茶がある。

ツアー観光では、お土産物紹介でお茶屋さんに連れて行く事が多いが、そんな場所で

試飲させるお茶に感動して買って帰る人は多い。 しかしいざ買って日本に帰って来る

と首をかしげる事も多いので、お茶を買う時には注意が必要だとオヤジがお馴染みに

なった台湾のお茶屋自身が話してくれた事がある。 

そんなお茶や茶器であるが、会社勤めの間はこれまでゆっくり使った事が無かった。

茶壺と呼ばれる急須に美味しい烏龍茶を入れ、最初の一杯は細長い聴香杯で香りを

楽しみ、茶海に貯めたお茶を小さな茶杯に注いでゆっくりと味わって見たい。

そろそろ、そんなゆったりした時間を作って見たいと思っているオヤジである。

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2016年10月20日 (木)

間違いやすい話し

サンデー毎日になると、勤務中にはとうてい見れなかったテレビを見る様になった。

そんな番組の中から、100人中77人の人が間違っていた面白い話をしてみたい。

皆さんお茶を入れる「急須」をお持ちだと思うが、どの様に使われているだろうか?

もしかして急須の注ぎ口に、透明のパイプが着いていませんか?

透明のパイプが着いたまま使用しているご家庭は、間違った77人の仲間入りだと

言うのが今日のお話しである。 本来あの透明パイプは、販売店に陳列中に誤って

接触して先欠けを起こさない様に取り付けている物で、使用する時には取り外すの

が本来の使い方と言う事だ。 理由は茶渋が溜ってそこに雑菌が繁殖するからとの

事で、言われて見ればなるほどと思うが、確かに飲食店などでもパイプを着けたまま

使用している例をよく見掛ける。  更に100円ショップなどでは、「急須口」と称して

透明のパイプだけを販売している事から見ても透明パイプは急須に取り付けたまま

使用するモノだと思ってしまっても仕方がないだろう。

どっちでもエエだろう!! と、言う人も多い事だろうが、茶渋や雑菌がどうのこうのと

言う前に、軟質の塩ビパイプから溶け出す「可塑剤」の方が気になるオヤジである。

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2016年10月18日 (火)

弁護士料は高いな!

先日弁護士と面談する機会があった。 オヤジが犯罪を犯したので、それを弁護して

貰うために弁護士事務所を訪れた訳ではない。 父親のゴルフ会員権(預け入れ金)

を返却して貰おうとしたところ、あれやこれやと理由を付けてなかなか返却をして貰え

ず、何年か据え置いた上で、分割で返却するなどと言い出したからである。

法律に詳しい友人に相談したところ、弁護士料を支払ってもスッキリ処理をして貰える

と聞いたので、相談しに行ったのだ。 父親が高齢である事から、オヤジが「後見人」と

して処理を代行するために、裁判所へ申請する方法などの説明を20分ほど受けた。

それではありがとうございましたと席を立とうとすると、相談料として¥4500を頂きます

との事だ。 こんなお金が必要な事を知らなかったオヤジも無知であったが、これだけ

の短時間の面談で、これだけの金数が貰えるのなら、オヤジなどはかつてどれほどの

金数が稼げたかと思ってしまう。 化学を学ぶより法律を学ぶべきだったと冗談半分で

後悔しているオヤジである。