大忙しの秋の日②
式と披露宴は午後からだと言うのに、早くから結婚式場へと向かう。 荷物も沢山ある。
新郎の父親と違い新婦の父親は娘と一緒にバージンロードを歩くと言う一大イベントが
あるのでそれだけでも緊張する。 式服も略式礼服では無く「モーニング」の正装なので
一応オヤジなりに着こなして見たものの、ワイシャツの襟の上からするネクタイの結び方
や、小物類が正しくセット出来ているかなど不安材料がいっぱいだ。
家内はと言うと、親戚の女性の着物を着付けしてから自分も着る大忙しの活躍ぶりだ。
式の1時間前、リハーサルが始まった。 ドレスの裾を踏まない様に娘と一緒に歩くのは
結構難しい。 歩いている間に右足を出すのか左足を出すのかが解らなくなってしまう。
うちは「真言宗」なのに何でアーメンなのだ、などと思いながらも真剣に練習を繰り返す。
お父様上手に出来ていますよ、と係りの者におだてられそのまま本番を向かえてしまう。
式はオヤジの大役を何とか無事に果たせ、披露宴も盛大の内にお開きとなった。
式場側の何とか泣かせようとする作戦にもハマらず、オヤジは涙を流す事も無かった。
新郎新婦双方とも、祝福してくれる友人知人がとても多く将来が頼もしく思う宴であった。
健康で幾久しく添い遂げて欲しいと願うオヤジの長い1日が終わった。
素晴らしいご結婚おめでとうございます、さぞかしお疲れの事、娘そん美人で多分奥様に似たんではないでしょうか、オヤジさんに似てなくて何よりです、ほんと、これで両親の苦労もわかってくれると言うもんですな、でもお金がかりますな、末永くお幸せに。
投稿: 多田 | 2014年9月29日 (月) 16:31