受信プリアンプ製作記③
プリアンプの製作は、同軸ケーブルと電源の配線を行い終了した。
早速プリアンプをアンテナとトランシーバーの間に取り付けて試験を行ったところ受信
状態は向上しており、入感する信号が今まで以上に増幅されているのが判る。
信号の強さを表すSメーターの値もプリアンプを取り付けていない時と比べると明らか
に多く振れているのが確認出来た。 これでひとまず完成である。
但し、プリアンプは信号も増幅するかわりに、同じ様に周辺のノイズも増幅してしまう。
せっかく増幅された信号が、同じ様に増幅されたノイズにかき消されてしまって聞こえ
なくなるのでは意味がないが、この辺のところは実戦で確認するしかない。
移動運用などで、実際に遠距離通信をするのが待ち遠しくなった。
一応プリアンプの完成は見たものの、私の中で1つだけ心配な事があった。
もしも同軸リレーの切り替えタイミングが遅れた場合、送信電波がプリアンプユニット
内のガリウム砒素半導体を破損させてしまうのではないかと言う事だ。
このユニットは結構高価なものだけに、一瞬で破損する事だけは何としても避けたい。
そこでこの際、送受信のタイミングを調整する為の遅延回路も製作しようと思い、早速
設計に取り掛かった次第である。
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