お盆の墓参り
お盆の墓参りに出掛けた。 私の両親は今も健在なので、我が家のお墓はまだ無い。
父は次男で新宅になるので、お参りをするお墓はご先祖様のお墓である。
近いところでは、私の父方の祖父母と、伯父(父の兄)と義理の伯母が眠っている。
お墓の場所は映画で有名になった「眉山」のふもと、寺町と言う処にある。
周りには徳島ではよく知られているお寺が多く、お墓の場所としては一等地である。
墓守は伯父の息子、つまり私の従兄弟が行っており、シキミも綺麗に供わっていたので
今回は水を取り替えて線香に火を付けただけで手を合わせた。
長い年月を経て43年ぶりに故郷に帰って来た時には多くの親類が逝ってしまっており
世の無常と言うか、何か儚さを感じて寂しい。
お墓のすぐ近くには「錦竜水」(きんりょうすい)と呼ばれる湧き水で有名な場所がある。
眉山の中腹から自然に湧き出る天然水で、これでお茶やコーヒーを飲むと美味しい事
から、この水を汲みに来る人は多くて、水汲み場はいつ来ても人で賑わっている。
この日は踊りの期間中と言う事もあってか偶然にも人は居なかった。 珍しい事である。
東北の震災以降、水や作物の放射能汚染が現在でも世の中を騒がせている。
そんな中で、美味しい水がある故郷を持てる者は本当に幸せであるとつくづく感じる。
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