モールス通信の話し
「QSLカードの話し」のコーナーでも書いたが学生の頃は実家の方に専用のアンテナ
を上げる事が出来ていたので、海外のアマチュア無線局ともよく交信が出来た。
勿論、時には恥ずかしげもなくお粗末な片言の英語で会話をした事もあるが私の場合
その交信の多くがCW(モールス符号の電信)によるものだった。
昔の軍隊の様に和文通信となると、たくさんの符号を覚える必要があるが英文通信の
場合、符号はかなり少なくなる。 また無線通信の世界には「Q符号」と言う世界共通の
略語符号がある。 この符号をうまく使えば、特に文法を意識しなくてもどこの国の局と
でも簡単に通信が出来ると言う私の様な者には有り難い符号だ。
モールス通信の場合、皆さんよくご存じの「電鍵」と言う米つきスタイルの機器を使う。
私も、最初はこの電鍵を使って打鍵をしていたが、長時間打っていると肩こりから歯が
浮いて歯茎が腫れて大変な事になった。それからと言うもの私はエレクトロニクスキー
(通称エレキー)と言う自動電鍵を使用する様になった。 接点を押さえる向きで自動的
に短点と長点が出る様になっていて、その組み合わせで符号が打てる仕組みである。
慣れる迄は少し練習が必要であるが、一度覚えてしまえばこんな楽な機器は無い。
残念ながら、現在楽しんでいる様な通信では使用する事がないので寂しい限りである。
モールス符号を忘れてしまわない間に、再び電信で交信をしたいと願っている。
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