石取り闘病記④
入院から3日目、手術の日がやって来た。
絶食のお陰で石が動く事はなく、毎晩安らかな眠りにつける幸せを感じていたが、お腹に
モノが入っていないので元気が出ない。 体重もアッという間に3キロほど減った。
入院したほうがかえって病人になる、と言うのは有る意味この様な事かも知れない。
結石除去手術の方法については事前に医師から次の様な説明があった。
胃カメラ状の内視鏡を口から入れ十二指腸まで進む、十二指腸には総胆管から胆汁が
流れ込む穴があり、この穴から内視鏡は総胆管をさかのぼって結石を取りに行く。
途中、内視鏡の先に付けられたバルーンが膨らみ総胆管を拡げて胆汁が流れ易くする。
更には石の元になる様な泥状の汚れを掻き落とし、総胆管を綺麗にして終了との事。
この手術は麻酔はせず安定剤だけで行うと言う。石が動くだけであれだけ痛いのだから
内視鏡が通ると相当痛いハズである。 実際医師からも痛いと聞かされていたのでその
点だけが正直不安であったが、遂にストレッチャーに乗せられイザ出陣となった。
施術台のお腹の上に当たる部分にはX線カメラが設置されており、内視鏡と共に造影剤
を入れ総胆管の状態を一緒に観察する様である。 先ずはお尻に1本注射を打たれる。
次に腕に1本。 続いてノドの感覚を麻痺させる液体が口から注入され内視鏡を入れ易く
する為のマウスピースが取り付けられた。 さあいよいよ手術の始まりである。
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