私の無線室

  • 28. AT-230
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2010年3月20日 (土)

我があゆみ歴記12

昭和44年4月、私の大学生活がスタートした。

1年目は大学の学生寮で生活し、2年目からは下宿生活に変わったが、18歳まで暮らした

徳島を離れた私は、毎日が自由な大学生活を大いにエンジョイしていた。

学生寮は小高い丘の上にあり、無線をするには最適のロケーションであった。

現在では春日井のこの地は名古屋のベッドタウンとして見違えるような変貌を遂げている

が、私が入学した頃は学校が立つ丘とその周辺はほとんど何も無く、学校がさながら山城

の様に高蔵寺の駅から見渡せたものである。

逆に、学生寮からは名古屋方面が開けており、まさに無線をするためにお膳立てされた様

な環境だった。 この時は既にアマチュア無線の資格は取っており、寮の屋上にアンテナを

上げる許可を申し入れたところ快諾して貰い、すぐに50MHz帯で電波を出した。

当時私は小遣いを貯めてトリオ(現ケンウッド)のTR-1100と言う携帯型トランシーバー

を手に入れていた。 友達からは「弁当箱」と冷やかされる様な大きさと形であり、その上に

パワーも小さかったが、ロケーションのお陰で電波は良く飛んだ。

Tr110001 Tr110002

連日のオンエアで、親しくなる局も日々増えて行った。

ある日、ローカル局から地域の無線クラブの紹介と入会の勧めがあった。 当時私は大学

の無線クラブに所属していたが、地域クラブにも興味がありミーティングに出向いた。

実はこのクラブこそ入会以来40年以上の長きに渡り、その地を離れた現在もなお所属中

の「春日井アマチュア無線クラブ」であった。

2文字コールサインの大先輩たちが多く集う、素晴らしい歴史有るクラブであるがその時の

私は、まだその凄さの全貌を知らなかった。 (つづく)

 

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