私の無線室

  • 28. AT-230
    無線室改装しました。

« 親切な心が無い | メイン | マスコミの引力 »

2020年10月25日 (日)

話すことの意義

オヤジがリタイアして数年が経過したが、お客さんとの会話が無くなることは

寂しい、と言う現実を実感するようになった。新型コロナウィルスが流行する

まではさほど感じなかったが、自粛生活が始まってから特に感じる様になった。

当たり前のように日々交わされていた会話が持つ「重要性」は何も仕事上の事

だけではない。本題に入る前に交わされる、たわいの無い話しの一つ一つには

大きな意味が有ったわけで、その一つ一つが「商談」を左右する序章であった。

時には本題よりも長い時間語られ、知らない人たちから見れば何の仕事をして

いるのだ、と言われそうな事もあった。しかしコミュニケーションとはそんな

モノであり、この部分だけはどんなに時代が進んでも、AIには代行出来ない

分野だとオヤジは思っている。何故ならば、AIがその仕事をリタイヤした時

スイッチを切られたAIに、寂しさの感情が出て来る事は無いだろう、と考え

るからだ。今振り返ると、増えた名刺の数だけ多くの人から多くの事を学んだ

訳で、これを知識の「財産」と言うのだろう。たわいの無い雑談に秘められた

雑学は、次の雑談の「種」になった。その日の会話が、どんな話題から始まる

かは全く予想できないワクワク感に満ちていた。良くない商談の前にはあえて

明るく会話し、本題を緩和させた。こんな体験が出来た事は本当に幸せだった

と振り返るが、現在は様々な仲間たちとZOOMミーティングに興じるぐらい

しか「話す」を実感できなくなってしまった。しかし便利な様でも所詮はAI

モドキを利用しての会話には違いない。せめて直接人と人の心の会話がしたい。

Shodn01

Shodn02

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.mitelog.jp/t/trackback/316856/34218797

話すことの意義を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿