板門店が変わる
板門店(パンムンジョン)のJSA(JointSecurityArea:共同警備区域)、 については
これまでにも何回か書いて来たが、その様相が、いま大きく変わろうとしている。
南北の融和ムードに伴い、既に様々な警備態勢が変わり、今後も引き続き変化して
行く様である。 一例を挙げると、DMZ(DiMilitarizedZone:非武装地帯)に埋めて
あった地雷が次々に撤去され、南北双方の警備兵から武器が消えた、と言うことだ。
また、相手の状況を監視していた「監視小屋」も、順次なくなりつつあるそうだ。
更に、来月には観光客は国際会議場の中だけでなく、屋外でも軍事境界線を越えて
共同警備区域近辺の往来ができるようになる、と言う。 もうこうなって来ると、ツアー
中に北の兵士を指差したら銃で撃たれるかも知れない、とか誤って軍事境界線を越
えると、北の兵士に連れて行かれる、などの注意を事前にブリーフィングする必要は
なくなる訳だが、ツアー自体に緊張感は無くなってしまう事だろう。 見学中に如何な
る事が起こっても国連は関知しない、と言う誓約書にサインし、歯を見せる事の無い
あのピリピリと張りつめた観光ツアーは、その姿を消してしまいそうである。
いずれが良いか悪いかは別にして、そんな緊張したツアーはもう体験出来ないかも
知れない、と思うと見ておいて良かったと思うが、反面和やかな雰囲気でのツアーも
出来ればこの先一度体験してみたい、と思うオヤジである。