何が違うのか?
あと味悪い卒業、と書いた勤務最終日の夕方、オヤジにサプライズが待っていた。
オヤジが帰ろうとしても、いつも一緒に帰る面々がまだ残っている。 更には、事務所
以外の者も多くがガヤガヤしている。 安全衛生委員会も定時でキッチリ終わった。
チョッと変だな、と思ったが着替えをして降りて来ると、全員が拍手で迎えてくれた。
更には大きな花束が贈られて、最後の退社をみんなで見送ってくれたのである。
社長をはじめとして社員が内緒で計画してくれた様で、これにはオヤジも感激した。
まあ色々とあったが、このサプライズについては、オヤジは素直に皆に感謝したい。
約2年間、徳島-鳴門間を車通勤したオヤジにはどうしても解からない事がある。
それは、道路の混雑についての条件である。 オヤジが通勤した 国道11号線には
2ヶ所に電光掲示板があり、市内のメイン交差点である徳島本町までの所要時間が
表示されている。 鳴門から帰宅時、最初の表示は高速バスの停留所や、空港方面
へ分岐する道路がある「松茂町」の交差点付近だ。 もう1ヶ所は新吉野川橋を渡る
手前、橋の北岸付近にある。 通常の表示は松茂の地点で25分、新吉野川橋北岸
地点で15分になっている。 この2ヶ所のどちらか、また両方に表示が無い場合には
比較的スムーズに徳島本町まで行けるのだが、逆に15分が20分、25分が30分や
35分になった場合は、新吉野川橋を渡り始める頃からノロノロ運転になってしまう。
不思議な事に時間や、天候に関係なく変わってしまうところが、解からないのである。
大きなイベントや、テレビの公開録画などが行われる日には、大きな渋滞が発生する
のは解かるが、そうでない日でも混む日と混まない日があるのがどうも解からない。
一般に言われている、5日と10日(ゴトビ)も特に関係している様には思えないのだ。
鳴門のボートレースも、16時には終了するので通勤時間にはほとんど影響はない。
混雑する日には、オヤジたちの知らないところで何かが行われているのだろうか?
季節も、時間帯も、天候などにも関係しないこの混雑の差は、全くの謎で終わった。