台風のおはなし
9月になった。台風の話が続いたところで、もう1つだけ台風のお話しをして見たい。
オヤジが過去に体験した台風のうち、2つだけ「ヤバイ」、と思った台風がある。
1つ目のヤバイは、命の危機で、オヤジが11歳の時に体験した「第2室戸台風」だ。
高知県の室戸岬上陸時に、最大風速66.7mを記録し、最大瞬間風速に至っては
84.5m以上と言う記録にとどまっている。 これはこの風速で記録計が飛ばされて
これ以上の風速が計れなかったから、とされている。
今回の台風10号の風速が35mほどであるから、その凄さが解かって貰えるだろう。
もう「風速40米がなんだ!ハハハ!」なとど笑っていられるレベルではない。
木造の家は地震の様に大きく揺れ、ミシミシと大きな音を立てて軋み続けた。
水は畳まであと1センチのところまで来た。 木塀は全て何処かへ飛ばされ、見慣れ
た風景を一変させた。 家は何とか残ったが、電気は停まり不自由な生活が続いた。
一時、もうダメかも知れないと子供ながらに覚悟した瞬間があった様に記憶している。
2つ目のヤバイは、建物の危機で、福井在住の時にやって来た「台風19号」である。
日本海側を衰えずに進んで来た台風だったが、規模的には四国ではごく普通レベル
の台風であった。 しかし福井では雪に備えてベランダの半分がガラス張りのサンル
ームになっているので、これにモロに風が当たり軋む。 福井では一戸建ての家でも
雨戸の無い家が多い。 ましてマンションの窓に雨戸などある訳がない。
この時は、もう打ち抜かれると覚悟し、抜かれた時は畳を上げて押さえる準備をした。
幸い、2階の我が家は抜かれる事は無かったが、4階から上が何軒か被害に遭った。
今でもこの2つは、オヤジの記憶の中にハッキリ残る「ヤバイ」台風である。
強い台風と、日頃来ない地域を襲う台風は勘弁して欲しい、と願うオヤジである。
昔の台風はすごいのが来たな、九州も台風銀座と言われるくらい来たな、でも最近は関東あたりおおいな、少し地球の気象が変わったのかな、今週は九州直撃かも、四国も気をつけてや、備えあれば。
投稿: | 2016年9月 2日 (金) 13:03