阿波名物紹介③
<なると金時>
スダチと並んで徳島を代表する農作物に「なると金時」がある。
阿波ブランドのサツマイモで、最近では関西を中心として全国的にも有名になって来た。
特徴は一言で「甘い!」、と言う事だが、もの凄く甘いと言う訳では無い。
「品のある甘さ」、と言うのが「なると金時」のセールスポイントだ。
そのおいしさの秘密は、土壌にある。 従来からの砂地である砂丘畑と、海砂を運んで
来る砂地畑で栽培されており、水はけが良く海水のミネラルをたっぷりと含んだ砂地で
質の良い「なると金時」が作られると言う訳である。
主な栽培地域は徳島県東北部の鳴門市(大津町・里浦町)、徳島市(川内町)、板野郡
(松茂町・北島町)などの砂地区域だ。平成19年の4月に特許庁から地域団体商標の
認可が下りて、これらの指定地域で生産されたものしか「なると金時」を名乗る事が出来
なくなった。 また本家本元である鳴門市のJA里浦に持ち込まれ厳しい選別を経たモノ
だけが、なると金時の中でも「里むすめ」と言う別ブランドの称号を持つ事が出来る。
「里むすめ」は市場関係者からの評価も高く、一般のなると金時と比べて1割~2割ほど
高い値段で取り引きされるそうである。最近では、この「なると金時」を使ったお菓子類や
芋焼酎なども販売されており、「なると金時」の名前は全国ブランドになった様だ。
一度「なると金時」をお試し頂きたいが、美味いながらも当たりハズレがある農作物なの
で地元の者も選ぶのが難しい事と、一概にお値段次第だけでもない事を付け加えたい。
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