夏本番来たる④
阿波踊りの期間中、一番ネックになるのが「宿泊」という事から最近ではバスツアーが
増えている様である。 夕方近くに徳島に入り、阿波踊り見物をして夜中に再びバスで
帰ると言う、トンボ返りツアーだ。 本当にご苦労様な話である。
阿波踊りに来られるのは見物客だけではない。県外から「連」を作って踊り込んで来る
団体も少なくない。 踊りのグループは「連」と呼ばれ、阿波踊り協会や、阿波踊り振興
協会に属する有名連から企業や地域の集まり、学生などの連までその幅は広い。
県外から参加の連では、正調ではないユニークな踊りが見られるのもまた面白い。
協会に属する様な有名連には「桟敷」に入る優先権が与えられているが、一般の連は
長い間の時間待ちをしなくては入れない様な事も多い。 長い時間待ちをしても実際に
踊って桟敷を通過するのが大体10分ほどで、大半は桟敷から桟敷まで歩いているか
桟敷の入り口付近で順番を待っている時間と言う事になってしまう。
桟敷の順番を取るのは「高張り提灯」持ちだ。 提灯の棹に各桟敷の入場順の番号札
を付けて貰わなくてはいけないので、提灯持ちは前の桟敷を出たら直ぐに次の桟敷迄
走る事になる。 踊り手と鳴り物は後からゾロゾロ歩いて次の桟敷まで向かうのである。
重い提灯を持って走る提灯持ちは本当に重労働だなーと思いながらいつも見ている。
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