記念局の運用
少し前になるが、JARL(日本アマチュア無線連盟)徳島県支部のメンバー達と一緒に
移動運用に参加した。 JARLが社団法人から一般社団法人に移行したのを記念して
全国で記念局が運用されているが徳島にもその役割分担が廻って来たためである。
当日は、朝から機材を積み込んだ車で徳島県名東郡佐那河内村の大川原高原と言う
高地まで向かった。 自宅から約1時間ほどの距離であるが標高は約1000mある。
県が風力発電に力を入れている地域で、山上にはたくさんの巨大風車が回っていた。
風車があると言う事はすなわち風が強い。 更に前日の冷え込みで夜から明け方に掛
けて雪が降ったので、到着した時には山上はまだ一面の雪景色でとても寒かった。
アンテナを上げて運用を開始したが、記念局の割には全く応答が無い。
コンディションは悪くない様だが、何故か調子がおかしい。 調べた結果V型アンテナに
電波が乗って行っていない事が判明し、すぐにダイポールアンテナに取り替える。
今度は大成功。 全国からのパイルアップで運用者はコーヒーを飲む暇も無くなった。
標高が高いので移動が好きな無線局が何人か個人運用をしている姿を見掛けた。
こんな寒いところでも発動発電機でお湯を沸かしインスタントラーメンを食べてコーヒー
を飲むと何故か美味い。 やはりこれが趣味の世界なのだろうと改めて感じた次第だ。
結局200局ほどと交信し、日没までに設備を撤収し各局と共に山を下りた。
山を下りる頃には南国の雪もだいぶ融け、ぐずついた天気もすっかり回復していた。
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