北陸に春を感じて
久々に福井に出張した。 今年は新潟を中心とした日本海側は豪雪と呼ばれるほどの
雪が降ったが、私が勤務する会社の福井工場はこれと言った被害は出なかった。
これまで福井への出張は新大阪駅から朝の「サンダーバード」で向かっていたが、最近
在宅勤務の時以外はホテル暮らしであり何処で寝ても同じと言う事から終業後の時間
を利用して夜の間に福井に入る様にしている。 しかしながらこれが極めて寂しいのだ。
夜のサンダーバードは乗客も少ない上に、京都駅を過ぎて次の停車駅の敦賀駅からは
ほとんどが降りる人だけになるので武生、鯖江と次第に車内は寂しくなって行く。
窓からの景色も昼間と違って街の灯りが見える区間が少なく暗闇を走る時間帯が多い。
福井駅で一団が降りると、あとは金沢ぐらい迄行く人がチラホラと残るだけになる。
私は次の芦原温泉駅で下車するが、この駅がまたまた寂しい田舎駅なのである。
温泉駅と言えばネオン輝く駅を想像するが夜はいつでも終電が行った後の様な感じだ。
もともと少ない駅前商店街は早くから店を閉め、駅前に停まるタクシーも疎らである。
極端な話し、駅前の信号灯が一番輝いていると言っても過言ではない情景である。
しかし景色が見えない分、私はいつも匂いを感るのである。 今回の匂いは確実に北陸
に春を告げる懐かしく柔らかな匂いであった。 桜が咲くのももう間近だ。
コメント