せいこ蟹南国徳島へ
北陸の親友が、まだ生きているメスのズワイ蟹を徳島の自宅まで送ってくれた。
今年も11月6日からズワイ蟹が解禁になっており、これからしばらくの間、日本海側の
各地は蟹一色になる。 メスのズワイ蟹は地方によって呼び名が違い福井では「せいこ」
石川では「香箱(こうばこ)」などと呼ばれている。
オスのズワイ蟹は主に「身」と「カニ味噌」が目当てであるのに対し、メスは「卵」が目当て
で食される。 「卵」には綺麗な朱色をした未成熟の「内子」と呼ばれるモノと、産卵準備が
整った少し黒ずんだ朱色をした「外子」と呼ばれる2つがあり、それぞれに食感が異なる。
私は、特に「内子」が好きだ。 素朴ではあるが何となく品の良い珍味である。
種族保護のため、この「せいこ蟹」はシーズン中オスよりも一足お先に漁が禁止となる。
昔北陸の人達は、この「せいこ蟹」をおやつ代わりに食べていたと言う話をよく聞くが今は
高価な食材になってしまった。 私は北陸で蟹を食べる時には2月以降、リーズナブルな
「水蟹」(脱皮したばかりの蟹)が出るまで辛抱する様にしているが今年は友人のお陰で
年内に初物を頂くことが出来たのでとても喜んでいる。
調理は、海水と同じくらいの濃度の塩水で甲羅を下にして15分ほど茹で上げたらOKだ。
やはり、到着した時に生きている様なカニを茹で上げてすぐに食べるのは最高である。
この日ばかりは夫婦の会話が無くなった我が家の食卓であったが、友人には感謝だ!!
コメント