私の無線室

  • 28. AT-230
    無線室改装しました。

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2010年9月

2010年9月15日 (水)

徳島ラーメンの話し

最近「徳島ラーメン」が全国的に有名になって来ている様である。

これまで、ご当地ラーメンと言えば、札幌・博多・喜多方などが全国区レベルのメジャーな

モノとされて来たが徳島ラーメンと言う地位を新たに確立してこれらのラーメンの仲間入り

を始めたと言う事は、徳島県人にとっては嬉しい一面がある。

しかしである。 少なくても私はこのラーメンを「徳島ラーメン」だとは正直認めたくはない。

何故ならば、私が18歳で徳島を離れるまで慣れ親しんだラーメンの味とは全く異なる味に

なってしまっているからである。 一体いつ頃からこの様なラーメンが出来たのだろうか?

本来私の知るところの徳島ラーメンとは野菜と魚介類、特に鰹とイリコの出汁がよく効いた

醤油ベースの濁ったスープに太麺仕立て、ほど良く味付けされたチャーシューにモヤシと

焼き海苔とネギが入った、あっさり系のオーソドックスな味のモノであったと記憶している。

しかるに最近人気が出て来たと言う徳島ラーメンは、チャーシューを煮込みに煮込んだ後

の煮汁をスープにした様な、油こってりベースのモノになってしまっているではないか。

やはり人気が出るのは、若者好みの味だからかも知れないが、私にはどうも苦手の味だ。

学生時代、私の通った高校の門前に1軒の食堂があった。

当時、学生は外食店での買い食いは禁止されていたが、この食堂のお子さんも、同じ高校

に通っており保護者と言う立場であった事から、ここだけは特別に出入りが許されていた。

学生だった事もあるかも知れないが、私の知る限り、ここのラーメンが1番だと思っている。

土曜日のクラブ活動の前などは、よく美味しいラーメンを注文し、チェリオを飲んだ。

(当時はファンタが主流だったが値段が安く量が多いチェリオは学生の人気が高かった。)

残念ながら、今はもうこの食堂は無い。 今度探偵ナイトスクープに投稿して、この懐かし

い食堂の、懐かしいラーメンを再現して貰おうか? などと、考えた事もあったほどだ。

本当に今一度、私の「徳島ラーメン」が食べて見たいと思っている今日この頃である。

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2010年9月12日 (日)

盗撮器発見指南

最近、街角やストアなど様々な場所で監視カメラを見掛ける機会が増えた。

犯罪や事故の際の証拠機能を高めたり、犯罪の抑止にもつながる利点がある一方で一般

人のプライバシー保護の観点からは手放しに喜べない1面も持っている。

これが本来プライバシーが護られるべきハズの場所で盗撮を目的として意図的にカメラに

収められていると言う事になると、これは言語道断である。

しかしながら、この盗撮が最近当たり前の様に行われており、しかもその数が年々増加の

傾向にある事は紛れもない事実の様である。

その理由としては、CCDカメラやマイク、更には暗視ライトやICチップなどの発達によって

盗撮器が小型化し、容易に仕掛ける事が出来る様になった事に加えて、世の中のストレス

が原因で異常な趣味に走る、いわゆる「変質者」が増えている事が上げられる様だ。

そこで今回は悪質な盗撮から身を守る簡単な盗撮器発見方法について話をしてみたい。

 

被写体が撮影出来るのは、被写体に光が当たっているからであり、光が無い真っ暗闇では

普通の場合撮影は出来ない。 しかし真っ暗闇だからと言って決して安心は出来ない。

最近はこの真っ暗闇の中でも被写体を捉える暗視ライトと、それを写すカメラが存在する。

しかし、幸いな事に最近の私達は、それらを確認し発見するツールもほとんどの人が身近

に持ち合わせているので、これは是非一度実験をして検証頂きたい。

暗視ライトに相当するのが、テレビなどのリモコンである。

リモコンの前面(テレビに向ける面)には赤外線発生装置が付いているが、チャンネルを押

した時でもこの装置から出る赤外線を直接私たちの目で見る事は出来ない。

また、盗撮カメラに比較的近い仕様を持つのが、携帯電話のカメラ機能だ。

携帯電話を撮影モードにして、真っ暗闇の中でテレビのリモコンの先を映して頂きたい。

チャンネルを操作する度に、赤外線ライトが点滅するのが液晶画面で確認頂けるだろう。

つまり人間の目で見る事の出来ない光を携帯電話のカメラは捉える事が出来るのである。

結論を言うと、盗撮カメラを発見したい場所を出来れば真っ暗にして携帯電話のカメラ越し

に隅々まで見て頂き、液晶画面に映し出される光が有るかどうかを確認するのである。

もし、赤外線の暗視ライトが発見されたら、たぶんその近くには小さな穴がありその奥には

高性能な赤外線CCDカメラが取り付けられている可能性が極めて高いだろう!

最後に、私にはこの様な盗撮の悪趣味は無い事を改めて述べておきたい。

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2010年9月 8日 (水)

徳島探訪記②(鳴門)

徳島探訪の旅、第2弾は「鳴門」だ。

徳島市内の自宅から鳴門迄は車で約30分ほどであるが、明石と鳴門の橋が出来てから

と言うモノ、鳴門と言う処は本四道路を利用して、ただ通過するだけの場所になっていた。

また、私はこの年になるまで、郷里でありながら観潮船から海峡のうず潮を見た事がない。

そこで今回はゆっくり鳴門と、うず潮を楽しむ小旅行に出掛ける事にした。

今回は近場の旅と言う事もあり話題のホテル「ルネッサンス鳴門リゾート」の温泉と食事が

セットになった日帰りパックで少し贅沢をしてみる事にした。

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このホテルは四国や徳島が舞台となるサスペンスドラマ等でよく登場するホテルだ。

私の仕事関係のお客さんが、毎年ご家族連れで利用されていて、評判が良く一度行く様に

勧めて頂いていたが、今回ようやく実現した。

本当は、一度宿泊をして見たかったが、寝る場所は近くにあるので今回は阿波郷土料理の

バイキング(和食)と温泉がセットになっている日帰りプランを予約した。

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料理の種類も多く、味付けも美味しくて、なかなか満足した内容であった。

食事の後、温泉はあと回しにして、「うずしお」を見に観潮船乗り場へと向かった。

鳴門の、観潮船は幾つかの会社があり、それぞれに船の大きさや種類も違っている。

今回、あえて一番臨場感が期待出来る小さな船に乗って見る事にした。

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この日の潮目は大潮に近い中潮で満潮は14時30分。 この前後2時間以内が観潮には

一番良い時間帯となる。 亀浦港を出港し、船は大鳴門橋の下付近へと向かった。

何とも不思議な潮の動きであり、私も初めてのうず潮見物に大いに興奮した。

その後ホテルに戻り、鳴門海峡を眺めながらの入浴は、汗をかいた体には最高であった。

半日ほどの、短い旅であったが、良い息抜きが出来たと家内にも喜んで貰えた様だ。

それにしても、まだまだ我が故郷の海が美しかったのは、嬉しい限りである。

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2010年9月 5日 (日)

古看板とエピソード

うだつの街で古いホーローの看板を見つけた。 地元企業の懐かしい看板であるが、最近

では見掛ける事がめっきり少なくなった様に思われる。

しかしながら、この看板に少しでも携わった事のある者達からすれば、良きにつけ悪しきに

つけ非常に思い出深い看板なのである。

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米国オロナイト社からグルコン酸クロルヘキシジンを主成分とする殺菌消毒剤が田舎企業

に持ち込まれた。 面白い薬品であったがどの様に使うか当初は全く判らなかったと言う。

試行錯誤を繰り返した末に、創設者のアイデアで軟膏の形にして1953年に発売されたの

が「オロナイン軟膏」である。 後にヘキシジンのHを取って「オロナインH軟膏」と改名。

これと言った特効薬ではないが、常備薬の王様になった陰には様々な苦労話がある。

先ずは鳴門の田舎製薬会社の名前を覚えて貰う事が第1であった。

年輩の方なら覚えておられると思うが、当時の人気漫才コンビ「中田ダイマル・ラケット」に

よるラジオの公開番組「お笑い街頭録音」で、面白い事を言った者に「この人にオロナイン

軟膏3つあげて頂戴!」と言って景品にする様な事からジミチな宣伝が始まったのである。

また、ダイマル・ラケット両氏による「聞いてみてみ!付けてみてみ!」と、言うコマーシャル

も、知る人ぞ知る当時にしては面白い宣伝の1つであった。

その後「浪花千栄子」さんを宣伝キャラクターに抜てきし、売り上げを伸ばして行った。

しかし、何故「浪花千栄子」さんを宣伝キャラクターに選出したか、皆さんご存じだろうか?

それは彼女の本名が「南口キクノ(軟膏効くの)」さんだったから、と言うのが正解である。

このあたりも、創設者の泥臭く、またユニークな一面だと聞いている。

 

しかしながら、毎週土曜日これらの看板を2人1組で2ケース(30枚)を社用車に積み込み

打ち終える迄は帰ってくるな!と言う仕事が実際にあった事はあまり知られていない。

 

徳島探訪記①(脇町)

休みを利用し、徳島探訪の旅に出掛けた。

徳島生まれの私でも、子供の頃遠足などで行ったところ以外は知らない場所も多い。

そこで時間を見つけては家内と一緒に近場を中心とした小旅行をして行く事にした。

私が子供の頃は県内を結ぶ道路は整備がされていなくて何処に行くにも時間が掛かった

モノであるが、最近は四国4県を結ぶ高速道路も出来て主要な地域を短時間で結ぶ。

今回は初めて「徳島自動車道」を利用して、市内から吉野川沿いを西に走って見ることに

した。 まずは「土成(どなり)」インターで降りて北に向かった。

この地は昔は板野郡土成町と呼ばれ、かつての総理大臣「三木武夫」氏の出身地だ。

現在は市町村合併で「阿波市土成町」となっている。

吉野川の支流沿いに車を進めると、気温は30℃を切って肌に触れる風が涼しく感じる。

ちょうど昼時になったので、御所(ごしょ)と言う場所で「たらいうどん」を食べる事にした。

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たらいうどんは「松乃家」と言う店が有名であるが、ちょうど閉店日で、他の店に入った。

どの店もだいたいそうであるが、清流が流れる河原端で、木の「たらい」に入れて出される

うどんをすするのが名物である。 人数によれば行水が出来るぐらいの「大たらい」で出さ

れるので、どちらかと言うと少人数よりも大勢で行く方が面白くて話のタネになる。

今回は2人前だけなので、風呂桶より少し大きめの檜の桶に入れられて出て来た。

讃岐うどんとは、またひと味違う感じで、結構美味しかった。

しかし夏休みが終わったせいか、昼時だと言うのに大広間に私達2人だけでは寂しい。

食後再び土成インターから徳島自動車道で美馬市の「脇町」まで向かった。

ここは「うだつ(卯建)」の町並が保存されている事で近年話題になっている場所である。

「うだつ」とは火災の際、隣からの延焼を防ぐ目的で商家の軒先に建てられた防火壁の事

である。このうだつが建てられない様な甲斐性無しの事を昔から「うだつの上がらない奴」

と言われる様に、その語源にもなっている。

倉敷の美観地区と同じ様に、徳島にもこの様な町並が保存されているのは嬉しいモノだ。

うだつの町並の近くには山田洋次監督、西田俊行さん主演の松竹映画「虹をつかむ男」の

舞台となった脇町劇場「オデオン座」も、市指定文化財として一般公開されている。

この様な小さな街でも全国的に有名な処があり、これから近場の小旅行が楽しみである。

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