中国的雑記帳②
中国ではタクシーを利用することが多い。料金も日本と比べると随分安いので
チョッと出掛けるのには便利だ。しかし日本と随分違う点があるので、面喰う
事も多い。その一つは、運転手とお客との座席の間に、鉄格子やポリカなどの
樹脂を使った間仕切りが入っている事だ。それだけタクシー強盗やトラブルが
多いからだと思うが、異様な感じだ。料金は格子の間や、樹脂に開いた小窓を
利用して行うが、よくお釣りを床に落としてしまう。夜などは探すのも大変な
事もあり、日本人はすぐ諦めてしまう事が多い。それを見越して故意で粗暴に
釣銭を渡す運転手も少なくないようだ。中国のタクシーに日本人や欧米人達が
乗車する際、困る事の一つに「横文字の目的地」がある。一番顕著なケースは
ホテルに行って貰う場合だ。旅行者が目的地に告げる事が多いのがホテルだが
このホテルの名前を中国名でしか知らない運転手が大半なのだ。中国や台湾の
観光ホテルは、大概の場合中国名と英名の二つの名前を持っている。日本人の
場合、漢字については馴染みがあっても、発音が違う点から英名で言うことが
多いのだが、こいつが通じない。上海で常宿だった、ソフィテルハイランドは
海崙賓館(ハイルンピングゥアン)ジャズの演奏で有名なナイトクラブがある
外灘のピースホテルは和平飯店(ハァピンファンデン)といった感じで告げて
あげないと行って貰えない。その点では横文字の名前が通じる韓国は楽である。
但し、コピー(コーヒー)飲むか?、コルラ(コーラ)にするか?など日本と
チョッと違った発音には要注意だ。話は逸れたが、上海浦東空港に向かう途中
直線道路で、時速150kmほど出すタクシーは、日本には無い絶叫マシンだ。
これも日本人が面喰う一つであるが今思うと本当に事故に遭わなくて良かった。
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