複雑な我が趣味
電波法の改正により、令和4年12月よりオヤジが持つアマチュア無線機器の
多くが使用できなくなってしまう。特にHF帯と言われる短波周波数で遠距離
通信用の古い機械が対象だ。正直なところ、こいつは極めて痛いが、よくよく
考えて見るとオヤジが持っている真空管中心の機械など、とっくの昔に現役を
引退していても不思議ではない機械で、ある意味諦めもつく。それほどまでに
大切にしてきた機械が使用できなくなる要因は、スプリアス規制によるモノだ。
スプリアスとは「不要波」のことで、本来発射されるメインの電波に付随して
どうしても僅かに発射されてしまう余分な電波のことだ。この規格を世界会議
で議決した数値内に抑えようとすると、旧来の無線機の多くが規格外になって
しまう、と言う訳だ。もちろんスプリアスを除去するフィルターなどを付加し
免許を受ける事は可能だが、その為に手間を掛け、多額の保証認定料を支払う
のなら、この際新しい機械で申請した方が良いという無線局は多い。オヤジは
と言うと、正直アンテナ次第だ。徳島に帰ったら実家の庭にアンテナタワーを
建て、モーターで世界に向けてアンテナを廻すのが夢だったが、まだしばらく
叶いそうにない。まだ完全に諦めた訳ではないが、新しい機械はそれが実現を
してからでも遅くない。しかしあと何年掛かるのかを考えると少し複雑である。
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