エピセンター化
また新型コロナウィルスの関連で新しい横文字が出て来た。東大の名誉教授が
閉会中の国会に野党から招へいされ警鐘を鳴らした時の言葉で、エピセンター
と言う単語だ。和訳すると「震源地」と言うことになる様だが、次々と新しい
言葉が生れる。教授によると、新型コロナウィルスは当初「武漢型」に始まり
その後「イタリア・アメリカ型」になり、現在では「東京・埼玉型」に変異を
して来ていると言う。軽症者が多くなって来た一方で、無症状による感染者が
増え、このままの状態が続くと、来月には日本は目を覆ってしまう状況になる
と言う。この東京がエピセンター(震源地)となって来たウィルスの感染拡大
を何とか食い止める必要があるが、国会の様子を見ていると、教授が涙混じり
に声を詰まらせながら語る訴えに対し、真剣に耳を傾ける様子の与党関係者は
少なく、多くが知らぬ顔の半兵衛で、どこ吹く風だ。実に悔しい気持ちである。
一旦緊急事態宣言を解除したら、以前より状況が悪化しても、罹る者はいっそ
感染してしまえ、とばかり何も手を打たず、今その時期か?と思わせるような
GoToキャンペーンを強行した。もう信じられない。感染拡大はPCR検査
の数字が増えたからだ、と言う事しか前面に出さず、あとは個人の自粛に期待
して経済対策を回避させようとする。ひっ迫する医療危機の問題も、せっかく
借り上げたホテルを手放し、軽症者を隔離する施設も少なくなってしまった。
医療関係者への助成も無く、退職希望者を更に増加させる傾向にある。こんな
お粗末な「日本国」を国民は予想していただろうか。本年、コロナ問題が発生
して明るみに出てきた日本国の脆弱性、未曾有の自然災害が追い打ちを掛ける
事になったが、まだまだこれから先も何が起こるか判らない。今からでも遅く
ない。経済大国、先進国を主張するのならば、それ相応の「形」を見せてくれ。
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