文明のあと戻り
使い捨ての容器やストロー、レジ袋などプラスチック製品の廃止運動が活発化して
いる。 徳島を代表するスーパーでもその第1弾として8月1日からレジ袋の有料化
が始まる。 最初は、有料になっても求める人が居て、効果は薄いように感じていた
が1円2円の節約に努力する主婦の世界では、3円、5円が余分に掛かる有料レジ
袋を必要とする人は極めて少なくなるだろうと言う事だ。 それより 問題になるのは
少々値段が高くても、便利を求めて平気で買い物をするコンビニ族の方で、レジ袋
の有料化など、それこそ、「焼け石に水」、かも知れない。 年間、800万トンを越える
海洋汚染プラゴミは、一度汚染したら回収する事は極めて難しく、現在では世界中
で約3億トンもが海中に蓄積されていると言う。 こうなると世界レベルでこの問題に
取り組まなくては、日本だけのレベルでは何ともならないだろう。 世界の中でもゴミ
が少ない日本だが、プラゴミについては年間一人当たり32kgも出しており、これは
アメリカに次いで世界第2位で、個人的には中国よりも多いと言う。 意識的にも低く
てレジ袋や、使い捨てのストローの廃止などを、今ごろ言いだすのは遅い、と世界の
多くの国から言われているようだ。 オヤジが推奨していた、生分解プラスチックだが
こちらは分解すると二酸化炭素が発生し、今度は温室効果ガスの問題が残る。
やはり、紙などを利用した容器やストロー、更には金属性のマイストローの利用など
での対応が迫られるが、人類は本当に文明のあと戻りが出来るのだろうか?
ここまで来たら、「臭い物には蓋」では済まない、思い切った覚悟が必要になる様だ。