私の無線室

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2009年5月

2009年5月31日 (日)

西国33観音巡礼⑬

平成15年9月21日、西国33ヶ所観音巡礼は、ついに満願の日を迎えた。

第33番(満願寺) 谷汲山 華厳寺

<本尊 : 十一面観世音菩薩>

西国33番満願霊場の谷汲山華厳寺は「谷汲さん」の名でも親しまれ、西国巡礼札所の中で

最も東の岐阜県に位置している。 広い境内には巡礼の満願・結願の地としての雰囲気が漂

っており、「笈摺堂」、「満願堂」、「精進落としの鯉」などの全てが、巡礼を終えた者のみが知

ることの出来る喜びに満ち溢れていた。

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華厳寺では西国33番の満願霊場として、花山法皇が詠まれた三首の御詠歌にちなみ、3つ

の御朱印を頂く。 三つの御朱印は本堂(観音堂)、満願堂、笈摺堂を指し、現在・過去・未来

を表しているそうである 。

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何事も中途半端な事が嫌いな性格から、この数ヶ月間は集中して旅をしたので比較的短い

期間で満願の日を迎える事が出来た。  それでも、振り返れば巡礼中の色々な事が思い出

され、ある意味長い道のりであった様にも思う。

  

計算した訳でもないが今回のブログシリーズにおける満願寺紹介の日が、ちょうど6年前に

第1番札所である那智の青岸渡寺への出発日である事も何か不思議なモノを感じる。

 

2009年5月30日 (土)

西国33観音巡礼⑫

第30番 厳金山 宝厳寺

<本尊 : 千手千眼観世音菩薩>

明けて9月1日、西国巡礼の中で唯一、船を利用しなくては行けない宝厳寺から参拝である。

宝厳寺は琵琶湖の中に浮かぶ小さな竹生島(ちくぶじま)と言う島にあり、お寺に渡る為には

長浜や今津の港から渡船を利用する事になり、別名竹生島宝厳寺の名でも知られている。

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第31番 姨綺耶山 長命寺

<本尊 : 千手十一面聖観世音菩薩三尊一体>

近江八幡市の琵琶湖を一望できる山上にある。 山の一番下からだと808段もある石段を

登る厳しいお寺であるが、我々は駐車場からなので約100段で到着した。

本来は一番下から修行する必要があるのでは無いのか? と、ここでも感じてしまった。

本尊の千手十一面聖観世音菩薩三尊一体、つまり、千手・十一面・聖の三観音様が一体に

なったお姿のモノは極めて珍しく重要文化財に指定されている。

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第32番 繖山 観音正寺 

<本尊 : 千手千眼観世音菩薩>

信長の居城で知られる、滋賀県安土にあるお寺である。

参道を進むと「鐘楼」があり、近くには護摩堂があるが、本堂らしい建物が見当たらない。

参拝時はちょうど本堂の建て替え工事が行われており、境内の奥に建設中の建物が見えて

いたが、まさにそれが本堂であった。 後から聞くところによると、訪問から約半年後の平成

16年の3月に完成し、5月に落慶法要が行われたとの事である。 

機会があれば、是非とも新しくなった観音正寺を訪れて見たいモノである。

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2009年5月29日 (金)

西国33観音巡礼⑪

8月31日、丹後の宮津にある成相寺に来た。  5月に天橋立に来てから4ヶ月、再び訪れ

たこの地は夏の暑さに終わりを告げようとしていた。  

第28番 成相山 成相寺 

<本尊 : 聖観世音菩薩>

日本三景の1つ天橋立に近い鼓ヶ岳の中腹にあるお寺である。

天の橋立を眺めながらケーブルカーと登山バスを乗り継いで訪れる参拝者も多い。

西国札所最北端の寺の冬は結構雪が深いそうである。

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第29番 青葉山 松尾寺 

<本尊 : 馬頭観世音菩薩>

松尾寺のある京都舞鶴の青葉山は、福井県から見れば東西に並び立つ2つの山が一つに

重なり、その秀麗なさまは「若狭富士」と称されている。

当寺の本尊である馬頭観世音菩薩は、33観音霊場中で唯一の観音像であり、農耕の守り

仏として、また牛馬畜産、車馬交通、更には競馬に因む信仰を広くあつめている。

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2009年5月28日 (木)

西国33観音巡礼⑩

西国観音巡礼も終盤に差し掛かった。 

8月13日、お盆休みを利用して今回は兵庫県内のお寺を参拝である。   

第24番 紫雲山 中山寺

<本尊 : 十一面観世音菩薩>

北摂の地に、紫の雲がたなびくと言われる中山寺は、聖徳太子の創建によるわが国最初の

観音霊場である。  中山寺は代々皇室の崇信もあつく、安産祈願は本邦随一の霊場として

源頼朝をはじめとして、武家・庶民らに幅広く深く信仰されて来た。

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番外 東光山 花山院菩提寺 

<本尊 : 薬師瑠璃光如来>

観音巡礼の基礎を作った徳道上人の没後約270年を経て、西国霊場を本格的に再興した

花山法皇が出家したのち、41歳の生涯を閉じるまでの約14年間、この寺で隠棲生活を送

ったとされている。 兵庫県三田市の閑静な場所にあるお寺である。

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第25番 御嶽山 清水寺 

<本尊 : 十一面千手千眼観世音菩薩>

兵庫県加東市にあり、京都の清水寺に対し、播州清水寺として親しまれているお寺である。

海抜500mの山上にあり、六甲の山並み、瀬戸内海、淡路島、明石海峡大橋、四国までも

見渡す事が出来る山寺である。

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第26番 法華山 一乗寺

<本尊 : 聖観世音菩薩>

孝徳天皇の勅願寺で、開山は法道仙人とされる。 境内の三重塔、寺院内の聖徳太子及び

天台高僧像などは国宝に指定されており、その他にも文化財を多数保有するお寺である。

兵庫県加西市に位置し、桜・新緑・紅葉が美しい閑静な山寺である。

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第27番 書寫山 圓教寺 

<本尊 : 六臂如意輪観世音菩薩>

姫路市内からロープウエイで行くお寺である。   圓教寺は全国から多くの参拝者たちが訪れ

るだけではなく僧侶の修行道場として栄えた事から、西の比叡山とも呼ばれるようになった。

境内は史蹟指定され、重要文化財も20数件、数百年の樹林に囲まれ深厳そのものである。

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2009年5月27日 (水)

西国33観音巡礼⑨

第22番 補陀洛山 総持寺

<本尊 : 千手千眼観世音菩薩>

8月2日、総持寺に参拝である。 総持寺は茨木市内にあり、西国巡礼寺の中では我が家

から最も近いお寺である。 本尊の千手観音は、観音像の中でも珍しく亀に乗った観音様

として有名で、子育て観音様、また火除け、厄除け観音様と呼ばれ親しまれている。

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第23番 応頂山 勝尾寺

<本尊 : 十一面千手千眼観世音菩薩>

勝尾寺に来た。 ここも我が家からは比較的近い場所にある。

当山は大阪平野の真北、箕面の地にそびえ、数千年の昔より山自体の持つ霊力によって

無類の聖地として崇拝されて来た。 当山仏法の祈願力には、時の朝廷の権力も及ばなか

った事から、王に勝つ寺「勝王寺」と称され、そこから現在の勝尾寺になったと言われる。

勝ち運信仰の歴史をたどっており、スポーツの必勝祈願、仕事成功祈願、各種試験の合格

祈願等、いわゆるサクセス祈願に勝尾寺の「勝ちダルマ」を授かりに訪れる参拝者は多い。

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2009年5月26日 (火)

西国33観音巡礼⑧

第18番 紫雲山 頂法寺(六角堂)

<本尊 : 如意輪観世音菩薩>

烏丸御池から歩いてすぐの六角堂に来た。 本堂が六角形の建物なので六角さんと呼ばれ

京都の人々に親しまれている。 境内には「へそ石」と言う石があるところから、ここが京都の

中心と言う説がある。  また六角堂は生け花発祥の地とされ、「池坊」の本家がある。

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第19番 霊麀山 行願寺(革堂)

<本尊 : 千手千眼観世音菩薩>

行願寺開祖の行円上人が常に革の衣をまとい、人々から革聖(かわひじり)と呼ばれていた

事から、いつしか革堂と言われる様になったと伝わっている。 町中でも静かなお寺である。

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第20番 西山 善峯寺

<本尊 : 十一面千手千眼観世音菩薩>

洛西の善峯寺に来た。 当山は11世紀の前半に源算上人がこの地に小堂を建て、自から

彫った十一面千手観音を祀ったのに始まる。  庭の立派なお寺であり、多宝塔の前にある

樹齢600年の五葉松は 「遊龍の松」と呼ばれ、国の天然記念物に指定されている。

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第21番 菩提山 穴太寺

<本尊 : 聖観世音菩薩>

京都府亀岡市の穴太寺まで来た。 奈良時代末期、慶雲2年(705年)の文武天皇の御世

に大伴古磨によって創立されたと伝えられる丹波でも屈指の古刹である。

西庭に夕陽が沈む景観は素晴らしい。

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2009年5月25日 (月)

西国33観音巡礼⑦

7月26日、京都にやって来た。 京都はお寺も多くて巡礼も佳境に入って来た感じである。

第15番 新那智山 観音寺(今熊野観音寺)

<本尊 : 十一面観世音菩薩>

観音寺は一般には今熊野観音の名前で知られているお寺で、825年頃嵯峨天皇の勅願に

より弘法大師が開創されたお寺です。 春の梅・桜と秋の紅葉が見事な事でも有名です。

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第16番 音羽山 清水寺

<本尊 : 十一面千手千眼観世音菩薩>

京都を代表するお寺の1つ、清水寺に参拝。 訪問の時は、奥之院のご本尊である秘仏の

観音様が、ちょうど243年ぶりのご開帳という時期と重なり、有り難い縁(えにし)を感じた。

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第17番 補陀洛山 六波羅密寺

<本尊 : 十一面観世音菩薩>

空也上人と平清盛で知られる六波羅蜜寺に来た。  開祖の空也上人は、天暦5年(951年)

当時京都に流行した悪疫退散のために、上人自らが観音像を彫り、これを安置したと言う。 

教科書に載っている、このお寺の国宝級の展示物も一見の価値がある。

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2009年5月24日 (日)

西国33観音巡礼⑥

第12番 岩間山 正法寺(岩間寺)

<本尊 : 千手千眼観世音菩薩>

1週間後の7月19日、今回は滋賀県にやって来た。 先ずは岩間寺からのお参りである。

岩間寺は滋賀県大津市と京都府宇治市の境にある標高445mの岩間山の中腹に位置し

正式には正法寺と称する。 西国33ヶ所の第12番札所と共に、ぼけ封じ近畿10楽観音の

第4番札所にもなっている。 ご本尊は、三重のお厨子に納められている御丈15センチの

観音様と言うのも珍しい。 歴史と自然が共存する山寺である。

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第13番 石光山 石山寺

<本尊 : 如意輪観世音菩薩>

石山寺は、大津の南端にある瀬田川のほとり、伽藍山の麓に位置する。

3万6千坪におよぶ広大な境内には、日本唯一の巨大な天然記念物で、世界的にも珍しい

「硅灰石」がそびえている。 奈良時代からの最古の歴史と伝統を持つ霊山である。

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第14番 長等山 園城寺(三井寺)

<本尊 : 如意輪観世音菩薩>

大津市の園城寺に来た。 園城寺(三井寺)は、天台寺門宗の総本山のお寺である。

通称「三井寺」と呼ばれるのは、天智・天武・持統の3天皇の産湯に用いられた霊泉があり

「御井(みい)の寺」と呼ばれたところから由来するそうである。

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番外 華頂山 元慶寺

<本尊 : 薬師如来>

西国霊場の巡礼を復活させた花山天皇が、寛和2年(986年)19歳で出家し、花山法皇と

なったのが、この元慶寺であるとされている。 従って元慶寺は勅願寺であり本堂には菊の

御紋が見られる。

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2009年5月23日 (土)

西国33観音巡礼⑤

第10番 明星山 三室戸寺

<本尊 : 千手千眼観世音菩薩>

日が変わって7月13日、京都の三室戸寺に来た。 天候はあいにくの雨模様だ。

三室戸寺は京都の宇治市にあり、5千坪の境内は池泉や広い庭からなり、5月のツツジ

6月の紫陽花、7月の蓮(ハス)、秋の紅葉など四季を通じて美しい花模様が楽しめる。

訪問時はちょうど蓮の花が真っ盛りで、まさに極楽浄土の様な雰囲気を漂わせていた。

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第11番 深雪山 上醍醐 准胝堂(醍醐寺)

<本尊 : 准胝観世音菩薩>

京都伏見にある上醍醐は、西国33ヶ所巡礼寺の中でも、お山登りの最大の難所とされて

おり、その厳しさは第4番札所の槇尾山施福寺の数倍だと聞いていたので、私達も金剛杖

や、家内には簡易酸素吸入缶などを備えて臨んだ。 しかし現地まではカーナビを利用して

行ったところ、細い山道を案内されて、准胝堂のすぐ近くまで行く事が出来てしまった。

「長い山道を歩いてお参りをしないと御利益が無いかも知れないね?」と、夫婦で話しをした

反面、この道は我々のために観音様がお導き下さったのだと勝手な解釈をした次第である。

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2009年5月22日 (金)

西国33観音巡礼④

西国巡礼は33ヶ所のほか番外のお寺が3ヶ所ある。

養老2年(西暦718年)、長谷寺の「徳道上人」が病で三途の川を渡り掛けた時、閻魔大王

から33個の宝印を渡され、33ヶ所の観音霊場をつくり巡礼の普及を託されこの世に戻され

たと言う昔話しがある。 徳道上人は33ヶ所の観音霊場は建立したものの、巡礼の普及迄

には及ばなかったそうで、本格的な巡礼の始まりは約270年後に当時の「花山法皇」により

興されたと言う事である。 従ってこの「徳道上人」並びに「花山法皇」ゆかりのお寺は33の

お寺と同格であり、外す事の出来ない巡礼寺として「番外」と言う扱いがされている。

正確に言えば西国巡礼は、都合36ヶ所のお寺を廻る事になるのである。

なお、番外寺のご本尊は3ヶ所とも観世音菩薩ではない。

   

番外 豊山 法起院

<本尊 : 徳道上人>

法起院は長谷寺の門前町筋のやや奥まった場所にあり、長谷寺から15分の距離にある。

法起院は長谷寺を開いた徳道上人が晩年隠棲した寺で、天平7年(735年)の創建と伝え

られる。 山門の左側には金文字で「長谷寺開山 徳道上人御廟所」と書かれている。

さすがに、西国33ヶ所巡礼の開祖であるだけに、尊く扱われている事が伝わって来る。

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第9番 興福寺 南円堂

<本尊 : 不空羂索観世音菩薩>

桜井市より奈良市に入り、興福寺を訪れた。

藤原氏の氏寺である興福寺は、元々は飛鳥にあったが、和銅3年(710年)に現在の地に

移って来たとされている。 南円堂は、日本で最も大きい八角円堂といわれており、興福寺

の数々のお堂の中でも建立された時期は最も新しい。

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