私の無線室

  • 28. AT-230
    無線室改装しました。

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2009年4月

2009年4月29日 (水)

航空無線三昧

今日からゴールデンウィークに入った。

この連休は無駄に過ごす事なく趣味に没頭し、休みでないと出来ない事を色々と実行しようと

決めていたので、初日から準備を始めた。

普通なら作業中BGMでも聴くところであるが、私は航空無線を傍受しながら作業に入った。

連休中は旅行もしないので、せめて航空管制でも聞いて、通り過ぎる飛行機の行き先に思い

をめぐらせたいと思った次第である。 実に多くの飛行機が飛んでいる。

国内外を問わず、多くの人が旅に出掛けている事だろう。 安全に飛んで欲しいと願う。

実はこの飛行機の運行状況が、パソコン上で航空管制官用のレーダー画面の様に見ること

が出来るフリーのソフトがあり、私も利用させて貰っている。

航空機は飛行中、自機の便名や機種等のデータをデジタル信号として送信しながら飛んで

いる。 この周波数を受信し、パソコンの音声入力端子に取り入れると、パソコンが解析して

ディスプレイ画面の地図に位置表示される。 進めば、地図上でその位置を順次変えて行く

ので飛行状態が手に取る様に解る。管制無線を聞きながら見ると好きな者にはたまらない。

しかし、実際にやってみると、無線機からパソコンに送る信号音の特性や音量調整がとても

繊細であり、余程うまく同期が取れた時でないとエラーになって作動しない。

そこで無線機とパソコンの音声入力端子をつなぐケーブルの途中に微調整用のコントロール

ボックスを作成する事にした。 回路は簡単なモノで、音声の特性を変える為のコンデンサを

スイッチで切り替える様にし、ボリュームを付けて音量を細かく微調整出来る様にしただけの

モノである。 ケースは壊れた機器のモノを流用した。 しかし、これが見事に成功した。

Acars_04 Acars_05  

今まで苦労していた調整が、いとも簡単に最適なポイントを見つけ出してくれる様になった。

おかげでディスプレイの画面は、まさに航空交通管理センターのレーダーの様である。

Acars_01 Acars_02 Acars_03

2009年4月27日 (月)

簡易テスターの製作

無線機の修理を前に簡易なテスターを2つ製作した。

2つとも一種の検電器だが、1つは高電圧の確認用、もう1つは電波の確認用である。

正確な測定には計測器が必要であるが、真空管等の必要な所に高電圧が掛かっているか

どうか、また必要な場所から電波(高周波)が出ているかどうかの簡易検査用には便利だ。

高電圧の確認用はネオン球に1MΩの抵抗を取り付けた、ごく簡単なモノである。

家庭のコンセントに差し込んで見ても、ほのかに点灯する事が写真からもお解り頂ける。

実際の修理では数百ボルトの高い電圧の存在をチェックするツールとなる。

そんなに高い電圧では感電をするのではと、思われるかも知れないが、1MΩの抵抗体が

入っているので全くその心配は無い。 高電圧が掛かっていなければならない場所に接触を

させて、光で確認する事が出来るので便利である。

Neon_tester01 Neon_tester02 Neon_tester03

電波の確認用は周波数特性の良い弾丸タイプのダイオードがあったので、その廻りにコイル

を巻いて高輝度LEDを取り付けたモノである。 コイルが拾った電波を、ダイオードが直流の

電気に変えてLEDを点灯させる仕組みである。 小電力のトランシーバーでも電波が出れば

LEDが点灯するのが、写真からもお解りだろう。

感度が良いので、必要場所から電波が出ているかどうかの簡単な確認は十分出来る。

簡単なモノではあるが、修理の際には結構役に立つ便利なツールになると思う。

Led_tester01 Led_tester02 Led_tester04

2009年4月26日 (日)

有意義な連休のために

間もなくゴールデンウィークがスタートする。

毎年の事であるが、連休が始まっても何もしないまま、いつのまにか日にちだけが過ぎて行

って、気が付けば明日からまた仕事...と、なってしまう事が多い。

今年はETC特別割引の影響で、道路は例年よりも混雑が予想され旅も躊躇してしまう。  

長期の休みを利用してする事も結構あると思うのだが、なかなか実行出来ないものである。

最近、40年近く愛用した真空管式のトランシーバー(FT-DX401)がご臨終になった。

近年のIC(集積回路)を使用した機器とは違い、真空管式の機器の故障原因は意外に究明

し易いもので、故障部分のパーツが揃えば自分で修理出来る事も多い。

Ftdx401_01 Dx401_08_2   ← 八重洲無線の名機(FT-DX401)

そこで今年の連休はこの愛機の修理をする事に決め、先ずは部品在庫の確認から始めた。 

無線の先輩諸氏からは、今更修理しても..との声もあるが、私にとっては初めてアルバイト

をして買った愛着のある機器であり、どうしても修理をしたいと言う思いが強い。

真空管はご存じの通り、使用していると段々と劣化して行き、本来の性能が出せなくなったら

新品と交換する事になる。 今の様に真空管を使用しない時代が来る事を予想していた訳で

はないが、交換用の真空管は当時から小遣いの許す限り適時に購入したり無線の先輩から

頂戴したりして、現在でも数回は取り替えられるほどのセット数は在庫している。

現在では入手するのも困難であり、仮に入手出来ても目が飛び出るほど高価になっている。

しかし、いつも使用するパーツでないので押入の奥深く仕舞い込まれていて、いざと言う時に

なかなか出てこない。 今日も長い時間を掛けてようやく収納してある箱を見つけ出した。

必要な真空管は全て揃っており、送信の終段管である6KD6も新品が6本もあり、心強い。

真空管の他にはラジオ用の同調コイルやバリコンも出てきたので、別に並四ラジオぐらいは

組み立てられそうである。 あとは機器図面のパーツリストから、必要な電解コンデンサ類や

抵抗をピックアップして購入すれば、何とか愛機の息を吹き返す事が出来そうである。

今年はこれで久々に有意義な連休になるかも知れない、いや有意義にしたいものである。

Tube01 Tube02 Tube03  ← 保存真空管の一部  

2009年4月22日 (水)

福井のソースカツ丼

今日の夕食は福井名物のソースカツ丼を食べた。

普通カツ丼と言えばトンカツをうまだれと一緒に玉子でとじて、御飯の上に乗せたモノを想像

するが、これが福井では全く違う。  福井で言うところの「カツ丼」とはトンカツを特製のソース

ダレに浸け、そのまま御飯の上に乗せた、ごくごくシンプルなモノの事なのである。

但し、この特製ソースは普通のソースとは全く違って、店によってオリジナルの味がある。

普通の食事処には玉子でとじたカツ丼と、ソースカツ丼の2つのメニューが用意されているが

カツ丼の専門店になると、福井ではソースカツ丼だけで勝負している店も少なくない。

福井で普通に「カツ丼」と、注文すると必ずと言っていいほどソースカツ丼が出てくる。

玉子でとじたカツ丼は「玉子カツ丼」または「上カツ丼」と、言って注文しなくてはならない。

最近ではどちらのカツ丼か聞いてくれる店も多いが、私が最初に仕事で福井に出張した頃は

ソースカツ丼が出て来てから「シマッタ」と、思った経験が何回かある。

私はどちらかと言えば玉子カツ丼の方が好みであるが、このソースカツ丼も意外に美味しくて

今晩の様に、時々は食べて見たくなるほど不思議な魅力がある。

皆さんも福井に来られたら、一度このローカル名物を食べて見られては如何でしょうか?

Katsudon

2009年4月17日 (金)

飛ばんシーバー

またまた、つまらないモノを見つけて来た。

ペン型の小型トランシーバーでメガシーバーとタイトルが付いている。

太めのボールペンの中に仕込まれた送受信機が2台1組のセットで¥100であった。

どうも小生は電波を送受すると言うグッズには弱いらしい。

子供のオモチャだと解っていながら、ついつい興味が先に立つ様である。

カンニング用に最適だと考える奴がいるかも知れないが現実には試験を受けながらバレない

様に通信をする事は極めて困難であろう。 余計な事を考える迄もなく音声での通信としては

非実用的なシロモノであった。 ただ、送受の実験では電波だけは飛んでいる様である。

相手のスピーカーからは声らしいモノは出ているが正確に内容を聞き取る迄には行かない。

しかしながら、この程度の仕様で電波の送受に関しては出来上がっている事に感心する。

モールス通信なら「飛ばんシーバー」として近距離で使用出来るかも知れない。

Megasceiver01 Megasceiver02

2009年4月15日 (水)

人生絶えず勉強

趣味のアマチュア無線の免許を取得してから、かれこれ40数年になる。

無線の免許には通常「無線従事者免許証」と「無線局免許状」の2つの免許がある。

アマチュア無線をはじめ無線局を運用する為には、無線局の免許とは別にその運用に従事

する為の資格が必要と言う訳である。 

面白いモノで無線局の免許状は5年に1度の書き換えがあるが、従事者の免許証は取得時

のままで、写真が貼り付けられているにもかかわらず生涯更新が行われないのである。

従って私の従事者免許証も、写真の如く今の姿からは想像出来ない少年のままである。

Pass01 Pass02

最近、インターネットで国家試験の問題集が載っているページを見つけた。

昔と変わっていない懐かしい問題もあった反面、真空管についての問題等はほとんど姿を

消していた。 はたして今はどのくらい出来るモノかと久し振りに試験にチャレンジして見た。

ムムム...結果は予想以上に間違ってしまう問題が多かったのである。

既に取得している資格よりも下のクラスの問題でも、全てに100点が取れないのである。

100点が取れないと不合格では無いが、趣味の世界の事なら知っていて当然だと思った。

人間は如何に忘れる動物であるかを再認識させられた次第で総務大臣(当時の郵政大臣)

より、免許の返納を求められそうである(笑)

この事で改めて学習する機会が出来て良かったと思っている。一度資格を取ったら永久的

と言うモノにこそ落とし穴があり、人生絶えず勉強である事を痛感した次第である。

興味のある方は問題集にチャレンジして見ては如何ですか? アドレスは下記の通りです。

 第2級アマチュア無線技士国家試験問題と解答

 第3級・第4級アマチュア無線技士国家試験問題

2009年4月11日 (土)

桜満開と休日のタイミング

また桜の季節をむかえた。

今年も暖冬で全国的に開花日が早かったのに加えて開花後に気温が上がり、更には雨にも

強い風にも遭わなかった事から、花は一気にピークに達した感じである。

この時期、我々サラリーマンは近隣の桜が満開の一番良い時期と休日が重なってくれる事を

ひたすら願っているが、今年は残念ながらほんの少しだけズレてしまった感じである。

Benten01 Benten02 Benten03 Benten04

Benten05 Benten06 Benten07 Benten08

我が家の近くには「元茨木川緑地」・「茨木弁天」・「万博記念公園」の3つの桜の名所がある

が、今年の満開時期は共に4月8日の水曜日頃で、ちょうどウィークデーの真ん中に来た様

である。 しかしながら桜吹雪の頃の花も一興であり、本日花見弁当持参で茨木弁天と万博

記念公園の2ヶ所を廻った。

タイミングはベストでなかったとは言え、十分綺麗な名残の桜に堪能した次第である。

Banpaku01 Banpaku02 Banpaku03 Banpaku04

Banpaku05 Banpaku06 Banpaku07 Banpaku08

 

2009年4月 9日 (木)

ETC休日特別料金

実家の用で3月29日と4月4日の2週に渡って車で四国徳島を往復した。

政府の経済対策の1つとしてETC休日特別割引が始まっており、本四連絡道路もその対象と

なって、区間でのETC利用車は1000円となる。 正確には神戸西IC~鳴門ICの区間が対象

であり、私の場合は利用した中国吹田IC~神戸西ICの区間は別途1050円が加算された。

しかし、本四連絡橋が出来た当初の価格から見れば片道2050円は激安の価格となった。

日頃は車の数が少ない淡路島もパーキングには車があふれて、ほぼ満車状態になっていた。

いずれにしろ用事で海を渡り郷里に帰省する私にとっては有り難い政策の実施である。

2009年4月 8日 (水)

充電器の製作

私はハンディの無線機やワイドバンド受信機、デジカメなどに乾電池を多く使用している。

最近は普通のマンガン電池もずいぶん安くなったが、まともに使ったら結構な消費量になる。

そこで私は容量の大きいニッケル水素タイプの充電電池を使用する事にしている。

容量の大きい充電電池は長持ちするし、繰り返し使用が出来るのでとても経済的である。

しかしながら、市販の専用充電器では一度に最高4本までの電池しか充電出来ないモノが

ほとんどであり、たくさんの電池を充電するためには何回も繰り返し充電する必要がある。

そこで今回、東京秋葉原の秋月電子のキットを利用し一度に8本の電池が充電出来る装置

の組立実験をして見た。 キット式なので半田付けをし、適当なケースに組む簡単な作業で

出来るにもかかわらず、-△V制御と言って、充電が完了した状態を自動感知して、通電を

停止させて過充電を防止する機能が付いた優れたキットである。 (安定化電源はなし)

写真には無いが、市販の電池ケースに、+-のスナップボタンを取り付けて完成。

すぐに使用してみたが、一度に8本の電池が急速充電出来るのはとても便利である。

K00061 Kitparts  Jyudenki01

2009年4月 6日 (月)

優れものグッズ③

少し日にちが空いたが、今回も優れものグッズを1つ紹介したい。

今回紹介するのは車と車の間でハンズフリー会話が出来るFMワイヤレスマイクである。

だいぶ以前になるが日本橋をプラついていて見つけたモノで価格は千円迄はしなかったと記憶

している。 我々アマチュア無線家のメリットとして携帯電話が普及する以前から車載用無線機

を利用して、遠く離れた仲間の車同士で会話が出来ると言う点がある。

レジャーに出掛ける時などの車と車の連絡には本当に便利なのである。

今回紹介のモノはそんな無線機を使用しなくても簡単に、しかも常時車内の会話を仲間の車に

伝えるグッズである。 マイク本体をシガレットライターに差し込んで、吸盤付きコードアンテナを

ウィンドウガラスに取り付けるだけで、電気がマイクに供給され車内の会話がFM電波に乗って

飛んで行き、仲間の車のFMラジオから聞こえる仕組みである。

相手の車にも同様にセットし、お互いのFM電波の送信と受信の周波数を放送の無いところで

ずらして使用すれば同時通話が出来る事になる。 もちろん仲間の車が遠くに離れてしまった

時には微弱な電波では相手に届かずに会話が出来なくなる事もある。

また必要な時もそうでない時も絶えずお互いに車内の会話がFMラジオから聞こえるのも良い

場合ばかりではない。 しかし改めて免許を必要とせず仲間の車と簡単に会話が出来る道具と

しては、価格面も含めて優れものグッズの1つだと思う次第である。

Benri05 Benri06