初飛行機ウオッチング
お正月休みもアッと言う間に過ぎて、会社も新年の初出勤日を迎えた。
正月気分を捨てて駅に向かったが初日から人身事故で電車はストップ、駅は大混乱であった。
結局、約1時間遅れの運転再開となったが、いつもの早い出勤が功を奏して事なきを得た。
今年の正月も大半をお気に入りの「ニトリの椅子」上で過ごしていたが、ある時無性に飛行機
が見たくなり、伊丹空港の32L滑走路端の特等席に向けて車を走らせた。
私の趣味の中に管制塔と飛行機との交信を聞きながら、飛行機の離着陸をウオッチングする
と言う変な趣味もあるが、特等席でのウオッチングは長い間(約15年ほど)ご無沙汰していた。
特等席と言っても、専用の席が有る訳ではなくて、小生のような飛行機好きの連中が集まって
来る、少し解りにくい共有場所の事を、我々仲間内では32L エンドの特等席と称している。
32Lとは伊丹空港の32番左滑走路の事であるが、数字が駅のホームの様に滑走路の数を
表している訳ではない。滑走路の数字は北から時計回りに計った角度の1/10を表示している。
つまり、32番滑走路とは真北から320度の方位に向けて利用する滑走路の番号なのである。
滑走路は直線であるため、反対側から利用する時の番号は従って14と言う事になる。
また、Lとは左側の事で大阪空港は2本の滑走路が平行しているため、利用する方向から見て
右側の滑走路をR左側の滑走路をLと称している。 風向きにより32L滑走路を反対方向から
利用する場合には同じ滑走路でも、滑走路番号は14Rに変わる事になるのである。
説明が長くなったが、久し振りに特等席を訪れてみると、以前目的地周辺の道路にあった駐車
スペースが無くなっているだけで、特等席は懐かしい昔の姿のままであった。
やはり、同じ飛行機好きの連中が受信機片手に集まっている姿も、昔のままであった。
この32Lエンドは離陸する飛行機は少し遠くになるが、着陸機は少し長めの棒で触れるのでは
ないかと思うぐらい超低空で頭上を通過し、その迫力は言葉では言い表せないほどである。
小さい子供なら泣き出してしまうかも知れない。 私も久し振りに感動で胸が躍ってしまった。
正月から...とお思いの方もあるでしょうが、好きなモノにはたまらない時間であった。