北京で帰国の朝を向かえた。
JAL便は北京でも上海でも午後の便が多く帰国日はホテルで比較的ゆっくりと時間を過ごせる。
少し遅めの朝食を取り、メールを送受信して日本時間の正午頃に北京のホテルを後にした。
空港に向かう途中、至るところに「奥運」の文字を見る。 「奥運」とはオリンピックの事であり、今
中国中がオリンピックで一色になっている。 色々と問題も聞こえて来るが何とか成功して欲しい
ものである。 北京の空港は2年ぶりであり、新しく完成した空港を利用するのは初めてである。
現在の北京首都空港はターミナル自体がいくつも有り、ターミナル間は歩いては行けないほど
離れているので、利用する航空会社が発着するターミナルを間違えれば大変な事になる。
日本航空は第3ターミナルであった。 到着して驚いた、アジアではNo.1、世界でもNo.2、と
言われる空港は昔の姿を一変させていた。 オリンピックに向けての中国の意気込みを感じる。
以前の空港と違って、関西空港の様にシャトルでスポットに向かう様になったが、空港が広大
なので、かなり長く乗車する感じである。 待合い室、免税店スペースも広く明るい。
免税店も色々な店がたくさんあり、関空が貧相に思える。 新しいのでなおさら感じる様である。
しかしながら、空港が変わっても何故か日本航空の利用スポットは空港の端の方にあり今回も
随分と歩かされた。 やはり日本は嫌われているのか? と感じてしまう部分である。
更に、飛行機に搭乗後も、定刻にスポットを離れながら、離陸までに30分以上を要した。
理由は、離陸機がかなり混んでいた事もあるが、搭乗機が離陸寸前でかなり待たされ事にある。
その間、滑走路を挟んで反対側より後から進入して来た中国機を全て先に離陸させたのである。
かなり後から来た、北朝鮮のオンボロ機にも先を越される結果となった。
これらの事を考えても、不幸な時代のツケが廻って来ている様に思えて仕方がないのである。
いずれにしろ、10泊11日の出張を終え、JL786便は日本に向けて北京空港を飛び立った。
北京オリンピックのマスコットキャラクターが並ぶ。