幻の甲子園
高校野球の90回記念大会は大阪桐蔭高校の決勝戦圧勝で幕を閉じた。
結局、私のブログは高校野球の期間中マルマルお休みした事になる。 ブログの夏期休暇だ。
先のブログで父の甲子園での幻の優勝について書かせて頂いたが、この話には続きがある。
実は2年ほど前に、戦時中に徳島商業が幻の全国制覇をした事が漫画化され「少年マガジン」
に長編の読み切りで掲載される事になった。
この事で関係者が当時の取材に徳島に来られたが、その時出場レギュラーのほとんどが既に
お亡くなりになっており、残っていたのは父ともうひと方の二人であったそうである。
ところが、もうひと方は甲子園での練習中に腕を骨折されゲームには出られなかった為、実際
に試合をした選手では父だけと言う状況であった。
当然取材の中心は父に向けられるハズであったが、ちょうどその頃持病の不整脈が出ていた
時期であり、取材に興奮して病状が悪化してはいけないとの事から母が取材を断ってしまった
そうである。 結果、もう一人の方が取材を受ける事になり、出来上がった漫画は骨折り選手が
出場選手達を励ましながら進行していくモノになっていた。
ところで私の父はどの様な形で登場したかと言うと、ただスコアボード上の名前だけであった。
まさに「幻の甲子園」である。