日本の甘さ露呈
正月早々、元日産のカルロス・ゴーン被告が、保釈中にもかかわらず国外逃亡
した話題で持ちきりである。金の力にモノ言わせ組織ぐるみで上手くやったな
と言うところだが、やはり日本は甘い。防衛意識についても日本にはミサイル
など飛んで来ない、と思っている者が大半で、有事の時にはアメリカが全面的
に守ってくれるから安心だと考えているのと同じ事で、これも一つの平和ボケ
のような気がする。プライベートジェットだと言う事と、出国扱いと言う事か
らの油断と怠慢が失態の原因とされているが、オヤジの中では今回の逃亡劇を
手助けした二人の人物の「信用実績」に有った様な気がしてならない。それは
渡航歴についてのモノであるが、一般的な旅行者の場合でも初めて旅券を取得
した頃は、手荷物はよく調べられる。オヤジの場合も、何度カバンを開けさせ
られた事だろうか。特にスーツを着用しないでアロハシャツやTシャツで帰国
したり、ヘッドホンステレオを聴きながら帰った時などは厳しかった様に思う。
しかし旅券が何回か切り替わるほど渡航歴を重ね、その間特に取り沙汰される
様な問題がなけば、それが実績になって行く。つまり旅行者の信用になるのだ。
旅券番号が変わっても、我々の知らないところでこの信用は引き継がれて行く
様で最後にはたまにカバンを開けて見て欲しい、と思っても見てくれなくなる。
今回のケースも、協力者の実績にこれと同じ様な事があったような気がするの
だが、逆に覚醒剤を所持した者のような態度は出なかったのだろうか、と思う。
もし出なかったのなら大した玉、と言うしかないが正月早々実に悔しい話しだ。