いま8月に想う ④
そんな自慢の父親も既に90歳。 優勝当時の5年生(現3年生)メンバーとしては唯一
の生き残りになってしまっている。 オヤジにとって自慢出来る事がもう1つある。
それは少し前に亡くなったが当時の徳島商業の優勝投手も義理の叔父であった事だ。
当時の同級生同士が、その後何年かして偶然にも私の母親と叔母(母親の妹)とそれ
ぞれに結婚したからである。 つまり同級生同士が義理の兄弟になったと言うわけだ。
1点差ゲームを勝ち抜くだけあり、長身から投げ下ろす角度のある速球と、昔ドロップと
言われた縦のカーブは、なかなか打てなかったと父親からも聞いている。
そんな環境で育ったオヤジが、野球を好きにならない訳が無かったが、クラブで野球を
する事は絶対に許して貰えなかった。 父親自身が苦労しているからだと今ならわかる
が、当時はとても悔しかった事を覚えている。
今年の甲子園大会も様々なドラマが生まれる事だろう。色々なドラマを作れるのも若さ
の特権だ。 少しぐらいハメをハズしても許されるのも若さの特権かも知れない。
ただ僅か70年ほど前に自由に好きな野球が出来なかった時代が有った事を若い人に
は少しでも解って頂きたいと想う。 好きな野球が出来る幸せを噛みしめながら、新しい
歴史を作って行って欲しいと願うオヤジである。(完)
戦前戦後いろんな混乱期を潜り抜け生きて来た事は当人にすれば必死だったと思います、そこから這い上がって今の世界に誇る日本がある訳です、今高校の世界大会をやっていますが日本のレベルは高いよ、先輩に感謝。
投稿: | 2015年8月31日 (月) 12:54