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2010年12月26日 (日)

天竺は遠かった⑦

インドでの日程を順調に消化し、帰国の日をむかえた。

帰国日と言っても飛行機の出発は夜の23時、そこでムンバイ市内での最終業務の後に

お客様のご厚意で近郊の有名な場所を車で案内して戴く事になった。

ここで私は、現在のインドの表と裏、2つの面を併せて体験する事になった。

まず最初に驚いたのは、路上生活者が今でもまだたくさん居た事である。

ムンバイ市内の一部の歩道上を占領し、粗末な小屋を建てて生活し、行き交う人々から

施しを貰っている姿は、悲しいモノがある。 中国でも「乞食」の姿は時折見掛けることが

あるが、この様な広範囲での路上生活者の姿を私はまだ見た事が無い。

中国での体験は、私がものごころついた頃に戦後日本の名残として何処かで見たような

ある種の懐かしさを感じるが、インドのそれは今まで全く体験の無い強烈なモノである。

しかも、彼らが一般の人達と同じ場所で共存しているのが、実に不思議に目に映る。

そんな地域を過ぎて、次にムンバイでも有名な「共同洗濯場」を橋の上から見学した。

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汚れた川の水で洗っているのに、干し物が意外に白いのが、これまた不思議であった。

これが普通の洗濯場と言うのだから路上生活者の暮らしぶりが少しは想像頂けるだろう。

次に、インドが英国の占領下にあった頃、英国王夫妻の訪問を記念して建てられたインド

門を見学したあと、インド門の正面に建つ、タージマハルホテルに入ってみた。

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このホテルは2008年にテロ火災で一部が焼失したが、現在では綺麗に復元されていた。

ここでも厳しいセキュリティチェックを受けたあと、内部に入る事を許されるシステムだ。

ロビー、プール、客室、レストラン、ブランドショップなどが、素晴らしく一段と際立っている。

欧米人と日本人の宿泊客が多かった様だが、ここにマハラジャの世界のインドがあった。

様々な印象を残し、私の2回目のインドの旅も終わりに近づいた。

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